$藤野町で山暮らし~フジノぼんの日々

8/14は、藤野町の篠原地区で
恒例の大石神社奉納人形浄瑠璃があった。
毎年いろいろな方がゲストできて
人形浄瑠璃と異色のコラボレーションをするのだけど
以前にこのブログで書いたとおり
今年のゲストは本当に本当にたまたま
10年来の知り合いのバンド「ウィウィマーフィー」だった。

当日の昼間、滞在先の篠原の里に出向いた。
2年ぶりの再会。みんな元気そうに、ダラダラしている(笑)。
昔から恒例の挨拶代わりのおっぱい話から始まり
次から次へと飛び出すくだらない話に
藤野に移ってからすっかりピースフルなオレも
「おまえらいい加減にしろよ…」と思わずこぼしてしまう始末。
なんか、昔に戻ったみたいで、楽しい。
みんな、変わらないなぁ。嬉しいぐらい、変わらない。

たぶんそんな深く考えてたわけじゃないと思うけど
ベースのリーダーが半分冗談で言った。
「で、○○病は治ったの?」
「…? …いつの○○病ですか」
藤野に移るまでのオレは、しょっちゅう病んで
人に迷惑かけまくっていました(笑)。
すっかり忘れていたけど。
そんな、オレ自身も忘れていることを
リーダーはちゃんと覚えてくれていて
話のネタとはいえ、気にかけてくれているのだった。


sjueが初めて藤野で演奏した時にも思ったこと。
かつての私の生活の大部分を占めていたロックと
今の私の大部分を占めている藤野での生活は
まったく違うのだけど、同じなのだ、ということ。
この世のすべては繋がっていて
私の好きなものは、それがいっけんなんの脈絡もなかろうと
(少なくとも私を媒介にして)繋がっているということ。
それが私にはなんともいえない幸せな事実で、
今回も、舞台を見ながら、ちょっと泣けた。

だって、しっかり、繋がっている。
浄瑠璃のクライマックスで
爆音に慣れていないはずの観客が
シンとして息を飲んだ、
ボーダレスのあの瞬間を
忘れない。