夏祭りに思いを馳せる。

私のアパートの脇は、小学校だ。
平日は朝の放送が流れ、休日は少年野球のかけ声で目を覚ます。
どうも音楽室が近いようで、
私も子どもの頃に練習した童謡が演奏されて
思わず一緒に口ずさむこともあった。
たまの行事の時は、騒々しさに寝ていられなくて
正直ちょっとげんなりしたりもする。
春は桜が満開で、風の強い日は校庭からの砂埃が
私の部屋までやってくる。

昨日はその小学校で夏祭りをやっていた。
東京音頭が繰り返し流されていた。
かなり賑わっているようだ。

毎年この時期にやっているのは知っているが
今までいちども行ったことがない。
あの賑わいの中に大人ひとりで行くのは
なんだかすごく不自然な気がする。
そして学校というところは
部外者にはとても閉鎖的だ。
さくっと入りやすい場所でのお祭りだったら
私はひとりでも行っちゃうと思うんだけど。

ここに住んでいる間にいちどは行こう、
と毎年思いながら、今年もまた夏が終わる。