ピース又吉のデビュー小説。
吉祥寺。
本はたくさん読む方ではないのに、
一時期、適当に選んで買った小説に毎回「吉祥寺」が登場してきて吉祥寺に呪われているのかと思ったけど、最近わかりました、吉祥寺という地名の登場頻度が高いのだと。
火花。
さすが話題の本、面白かった。
感想がまだ悔しいけど言語化できない。
衝撃だったのだ。
世間では白い目で見られるであろう人物をきちんと描き切っていて、
私はその先輩にも主人公にも少なからず共感するところがあったのだ。
少し恐かった。
私はきっと世間から逸脱する可能性があることを認めるのが恐かったのだ。
この小説はとてもリアルで、終盤世間から逸脱した人の差し迫る感じがすごく出ていた。
きっと著者本人の実生活は成功してると言っていいのに、そこまでは描かなかった。
話題が多くなるからだと思う。
手作り。
最近、手作りのものに触れる機会が増えて、手作りの物に宿る気持ちという存在を知った。
それは実体験としてではなく、知識としてだ。
東京生まれ、東京育ち。
世の中がかなり便利になってから生まれた世代。
しかも貧乏。
ということできちんと手作りで作ったものとして物に触れてこなかったから、
物に宿る気持ちなんてあまり考えたことがなかった。
大人になってわかったことは、
ほとんどのものは手作りだ。
機械だけで作られるものなんてほとんどないのだ。どこかで人が絡むのだ。
それを手作りというかはわからないけど、そんなことさえも最近わかったことだ。
小説も手作りだ。
私は火花を1日で読んだけど、書く人は何日も何ヶ月もかけて書いただろう。
序章の固い純文学風の文体は、
章が進むにつれ現代風の読みやすい文体に変わっていった。
固い文体はなかなか話が進まないし、書くのが疲れるからだろうと思った。
作る人はすごく時間をかけて作るのに、
それを享受するだけの人はなんとも簡単だ。
なんでもそんなものかとも思う。
明日は働こう。
