土曜の朝、、、
俺は、めざましが鳴る前に目覚めた...
時計の針は、5:00を
少し回った付近を刻んでいる。
コーヒーサイフォンから漂う
香ばしいキリマンジャロの
香りが部屋を包んだ...
(↑ サイフォンなんてシャレたもん持ってねーだろ!)
俺はその香りを充分堪能したのち、
熱い濃いめの
ブラックをすすった。
(↑ 納豆ごはん食べてただろうが!)
少し酸味のあるその味の向こうに
昔訪れたタンザニア
の険しい山景が見えた気がした。
(↑ 仮に見えたとしても、水戸の風景だよ!)
休日の早朝・・・
裏山を颯爽と走るのが
最近の俺のたしなみだ。
フッ、今日も
ハードボイルドな
一日になりそうだ…
(↑ スーザン・ボイルじゃないぞ。)
真っ暗で何も見えない部屋・・・
まだ眠りについている
マイハニーと
スイートエンジェルたち、、、
愛する家族を起こさぬよう
部屋の灯りは点けずに
暗闇の中で淡々と支度を進める。
職業柄、俺は暗闇でも目が効くのだ。
(↑ そこらじゅうの電気つけて、鬱陶しがられてるよ!)
スポーツ用のタイツを装着し
トレラン用のザックを背負うと
俺は、瞬く間に
マイホームを後にした。
(↑ タイツの上に短パンはくの忘れて、
一回家に戻っただろうが!)
(↑ あれタイツだけだと、かなり変質者っぽくなるね...)
俺は、相棒であるリボルバー拳銃
「コルト・パイソン」が
ザックに入っていることを
入念に確認した・・・
(↑ 実際は、100均の折りたたみ傘だろうが!)
(画像は、ネットより拝借)
朝靄に煙る、まだ薄暗い
ここシチリアは内陸部の
コルレオーネ地区・・・
(↑ またアンタどこに住んでるんだよ!)
なにっ!!
何やら所々にうごめく物体が!
俺は、素早く物陰に身を隠すと
町の様子を注意深く観察した・・・
1体、2体、、、合計3体か・・・
昨晩、仕留め損ねた
ゾンビ達が徘徊している...
(↑ ご近所のご老人の方々だよ!)
条件反射で
ザックの中の「コルト・パイソン」
に手が伸びる...
(↑ 折りたたみ傘で何するつもりだよ!)
フッ、まぁ大丈夫だろう...
もう少ししたら日が差して
朝日を浴びれば、、、
きっと、奴等もおとなしくなるはずだ...
(↑ たぶん逆だよ!元気になるよ!)
フッ、この町の治安は
俺がたった一人で守っている
といっても過言ではないだろう...
(↑ ただの自治会長だよ!)
(↑ 回覧まわすのが、主な仕事だよ!)
んっ!!
俺は、足元に違和感を感じ、
とっさにつま先を地面から浮かし
カカトを軸にして、クルッとターン!
さしづめ蝶のごとく華麗に舞った。
(↑ 脚くじきそうになってただろうが!)
もし今の、俺のこの一連の動作の
目撃者がいたとしたら、、、
そう、それはまるで
ツイストのステップ
を軽快に踏むダンサー
にしか見えなかったはずだ。
(↑ 自意識過剰にも程があるよ!)
俺が間一髪かわした
足元にあったのは・・・
そう、、、地雷だ!
(↑ 犬の糞だろ!)
その昔この地域一帯は、
ナチス軍の侵略があったという。
そのため無数の対人地雷が
今もなお地中にゴロゴロしているというわけだ...
(↑ 飼い主が責任を持って始末しましょう...)
危ない、危ない、、、
これじゃ命がいくつあっても足りないぜ。
ふぅ、さてと・・・
今日のジョギングコースは
どうするかな?
俺は、脳内で
無数のコースを高速に解析し、
瞬時にルーティングを弾き出した。
自慢じゃないが・・・
1億通りにも及ぶルートが
隅々まで完璧に頭の中に入っている。
(↑ ちょいちょい迷ってるだろうが!)
よし、今日の目的地は決まりだ!
ケニア南西部は
マサイマラ国立保護区だ。
(↑ 百歩譲ってだけど・・・
イタリアにいたんじゃなかったのかよ!)
俺はこれから降りかかるであろう
幾多の困難に若干の期待を抱きつつも
やや緊張の面持ちで
うっそうとした前人未到の森へ
足を踏み入れていった・・・
つづきますけど、なにか・・・?