ニキニキニキニキ
二木の菓子!
(↑ これ分かる人?)
さて、前回のお話しの続きです。
はじまり、はじまり~・・・
ニキニキニキニキ
ニキータよ…
こらっ!私、どっちかというと、
シリアスキャラなんだから、
こんなことやらせないでちょうだい...
シリアスキャラなんだから、
こんなことやらせないでちょうだい...
夫、ゴルゴ・マーティーンの
背中にぶら下がったデキモノ・・・
そのまま放っておいたら
あの人は死んでしまう。
そのデキモノを取る手段はひとつ・・・
私が、銃で撃ち抜くの...
でもそのためには、あの人を
人混みに誘い出す
そのまま放っておいたら
あの人は死んでしまう。
そのデキモノを取る手段はひとつ・・・
私が、銃で撃ち抜くの...
でもそのためには、あの人を
人混みに誘い出す
必要があるわ。
あの人、半年くらい前に
一眼レフカメラを買ったんだけど、
一眼レフカメラを買ったんだけど、
どうやら最近、写欲の低下に
悩んでいるらしいの...夫が何を好んで撮ってるかは、
よく知らないんだけど・・・
よく知らないんだけど・・・
「垂れ幕マニア」
だってことだけは、よく知ってるわ。
だってことだけは、よく知ってるわ。
だって、どこから持ってくるのか
部屋中に垂れ幕を
貼りまくっているんですもの。
「全国制覇!」とか・・・
なかには・・・
なんていうのもあるわね。
一体なんなのかしらね、あれ?
まあ今は、そんなことはどうでもいいわ...
人ごみに誘い出す・・・、そうね・・・
垂れ幕をエサにして
誘い出すってのはどうかしら...?
その日の夕食時、夫にこう呟いた私・・・
「今日、ママ友の田中さんから
聞いたんだけど、浅草雷門の提灯・・・
聞いたんだけど、浅草雷門の提灯・・・
改修工事で、垂れ幕印刷に
なってるらしいわね...」
「なっ、なんだとっ!
それは、まことかっ!!」
動揺して味噌汁をひっくり返す、夫...
もう、どんだけ食い付きがイイのよ...
垂れ幕のどこら辺に、
そんな魅力があるのか
そんな魅力があるのか
全くもって理解に苦しむわ...
「行かねば・・・必ずや・・・
行かねばならぬ・・・」
念仏のように
ブツブツ唱えながら
こぼした味噌汁を片付ける夫。
行かねばならぬ・・・」
念仏のように
ブツブツ唱えながら
こぼした味噌汁を片付ける夫。
・・・
予想をはるかに超える、
こっちが引く程の
入れ食い状態だったけど、こっちが引く程の
ひとまず誘導作戦は成功しそうだわ・・・
そしてその週末・・・
朝から妙に
ソワソワしながら、
嬉しそうにカメラを持って出かける、夫。
世界最高の威力を持つ弾薬を
扱える大口径マグナム自動拳銃...
扱える大口径マグナム自動拳銃...
(↑ 本文面、ブロ友記事より無断借用...)
若干、ネギのにおいが
染み付いているけど・・・
これを手にすると、走馬灯のように
昔を思い出すわね...
血気盛んだったあの頃、
この銃一本で、幾人もの悪人を
この世から葬り去った…この銃一本で、幾人もの悪人を
ずいぶんとブランクが空いたけど、
これで、あの人のデキモノを
遠くから撃ち抜けば、あの人は助かる...
遠くから撃ち抜けば、あの人は助かる...
あの頃と同じように、
チャー、シュー、メーン!
のリズムで引き金を引けばイイ...
大丈夫、何万回も繰り返した作業だもの、
身体に染み付いてるハズよ...
…しばし物思いにふけるが
ふと我に返り、夫の後を追う...
ふと我に返り、夫の後を追う...
最寄駅までの道のり・・・
あの人に気付かれないように
十分に距離を取って尾行する私。
十分に距離を取って尾行する私。
と、その時・・・
あの人の動作に異変が!スッ、スキップを
始めたわ!
あの歳でスキップって、
もう、周囲の人がみんな注目してるじゃない。
恥ずかしいからやめなさいったら...
もう、周囲の人がみんな注目してるじゃない。
恥ずかしいからやめなさいったら...
どんだけ垂れ幕が楽しみなのよ...
しかも、スキップのくせに、
めちゃくちゃ速いじゃない...ぐんぐん引き離されていくわ!
あー、とうとう
見失ってしまったわ・・・ハァー、ハァー・・・走るより速いって
一体どういうメカニズムよ。
一体どういうメカニズムよ。
でも、浅草雷門の提灯へ行けば、
きっと見つかるハズだわ...
きっと見つかるハズだわ...
そんな淡い期待を胸に、
いくつかの電車を乗り継ぎ、
浅草駅に到着した私...いくつかの電車を乗り継ぎ、
足早に雷門へ向かうと、
提灯の写真がプリントされた
垂れ幕の前で、
背を向けて微動だに垂れ幕の前で、
動かないあの人を発見!
胸騒ぎがする!
すでに病魔が
あなたを蝕んで・・・!
人ごみをかき分けつつ
ある一定の距離を保ちながら、
夫の横顔を見れる位置に
移動していく私...
夫の横顔を見れる位置に
移動していく私...
・・・
えっ?
なっ、泣いてんじゃん!
立ち尽くして、感極まって泣くって・・・
その垂れ幕のどこにそんな
あるっていうのよ...
その後、涙をぬぐった
あの人は・・・
ありとあらゆるアングルから
狂ったように垂れ幕の写真を撮り出した。
写真を撮っている最中の
あの人はスキだらけだけど・・・
あの人は・・・
ありとあらゆるアングルから
狂ったように垂れ幕の写真を撮り出した。
写真を撮っている最中の
あの人はスキだらけだけど・・・
まだここでは、人がいっぱい居過ぎて
あの人の背中を狙えないわね...
ひとしきり、垂れ幕写真を撮ったのち、
さぞやご満悦の様子で
颯爽と歩き出すあの人・・・
えー、話の途中ですが・・・
またもや次回へ続きます...(汗)
記事、書いてる最中・・・
たまに正気に戻って、
「俺、なに書いてんだろ?」
と、虚しい気持になったりします...(爆)