木村先生。
まなにとって、「物凄く大切」
それ以外の言葉では
言い表せないような人。
大嫌いだった。
こんな人になりたくない、と
思い続けてた。
でも、大好きだった。
こんな人になりたい、と
思い続けてた。
怖くて怖くて、いつも怯えてた。
中3。
まなにとって人生が変わった。
国際を受験した。
ここに受かるかどうかで
まなの人生が変わる。
国際に入れてなかったら
まなは今の大学には絶対に行ってない。
まなは、内部だから。
だから、もう中3の受験で
まなの22歳までの人生は、決まってた。
大嫌いな数学。
皮肉にも、数学の先生は
木村先生だった。
怒られてばっかりだった。
何で出来ないんだ、と
みんなの前で怒鳴られてばっかり。
いつも「出来損ない」の代表。
まなも中3とか
イキリたい年頃やったのか、
化粧して
えらい服着て
結局、目立つ。
そして、怒られる。
勉強が出来ない上に
生活態度も成ってない、と。
怒られるばっかり。
行ったら、怒られる。
みんなの想像を
はるかに越えるくらい、怒られてた。
怒鳴られて
立たされて
教室から出されて
帰らされて
そんなんは、日常茶飯事。
行ったのに
今日は教室に入るな、と
でも帰るな、と
授業を受けずに
ずっと外にいたこともあった。
それくらい
怒られてばっかり。
熱が出て
体調が悪いという理由で
塾を休んだら
甘えるな、と怒られた。
根性がない、と怒られた。
だから、それ以来
塾には何がなんでも行った。
お父さんやお母さんには
今日あったこととか全部言ってたから
もう辞めて良いよ、と
何度も言われた。
風邪をひいたときも
今日は休みなさい、と
何度も止められた。
でも、行った。
学校は休んでも、
塾は休まなかった。
懇談と言う名の呼び出し。
お母さんも
呼び出しに慣れていった。
先生と会う前に
いつもお母さんとする約束。
「辞めさせますとか
先生を責めることとかは、
絶対に言わんといてな、絶対に。」
先生が、大嫌いだった。
でもなぜか、大好きだった。
怒られるのが嫌だから
行きたくない、もう辞めたい。
そんなこと1回たりとも
思ったことはなかった。
怒られたくないけど、
いつか褒めてもらいたいから
行きたい、辞めたくない。
行ってたら、褒められる可能性はある
でも行かなかったら、褒められる可能性はゼロ。
いつも、こう思ってた。
褒められたい。
物心ついたときから、たぶんずっと。
「これはどう解くの?じゃ、愛美。」
答えられないことを分かってて
みんなの中からまなを当てる。
99%まなは答えられない。
でも100回聞かれて1回答えられるだけで
まなは嬉しかった。
答えられたことが嬉しいんじゃなくて、
先生が言う
「そうやな。」
この一言が、まなにとっては
究極の誉め言葉で、
究極に嬉しくて、
また100回怒鳴られても良い、と
平気で思えた。
塾にまなよりアホな子は
たくさんいた。
まなの半分くらいの
レベルの子もいた。
でも先生は、その子たちに
怒らなかった。
それを中学生だったまなは
理不尽だと捉えてた。
でも、違うかったんだね。
怒られたくないなら
アイツらと同じ高校に行け。
先生はそう言いたかったんだよね。
こんなにも鮮明に
全てを思い出せる。
それは、とても大切だから
忘れたことがない証。
同窓会の日、
他の先生らは勘違いしてた。
まなは、まだ木村先生が怖くて
嫌いで、会いたくないんだと。
でも違う。
まなは好きだ、大好きだ。
「愛美まだ木村先生怖いん?笑
ほんならこっちに先生呼んだるわ!笑」
それで、久しぶりに会った。
「よー、愛美!変わってないなー。」
その一言で、泣きそうになった。
物凄く大切だった人に
やっと会えた、嬉しさで。
ウルウル。
「やっぱまだ怖いんやー?笑
もう泣きそうやん!笑」
他の先生は言うけど、違う。
そこから、2人でお酒を飲みながら
話す話す。
木村先生に目を見つめられるだけで
涙が出てきそうになる。
こんなふうになれる人は、
今だかつていない。
何てゆうか
あぁ、中3から色々あったな
なんて思ったり。
まなの近状を報告した。
そして、会ってなかった期間のまなを
少し話した。
素直にまっすぐに
「うん、うん。」
と聞いてくれた。
相手が心を開いていたら
こっちも自然と心を開けるし、
相手が本音を言えば
こっちも本音を言える。
全てを話し終わったら
木村先生が、くすっと笑った。
「変わってないなー、愛美は。」
第一声は、それだった。
自分では変わった、と思ってたけど
変わってなかったみたい。
これからの話もした。
「愛美、これからどうすんの?」
の一言に
就職どうしよう、と
本音が出てしまった。
そして、先生の目を見たら
何も悩んでなんかないし
思い詰めてもないし
悲しくも辛くもないのに、
涙が出てきて
止まらんくなった。
目を合わせて見てる、ただそれだけなのに。
そしたらね
「愛美って、不器用やんかー?
結局は、何に対しても不器用やんか?笑
ほんで、マイペースやんか?
良い意味でな。
だから、周りがどうであろうと
自分のペースを崩さんし、
良い意味で、周りを見やんやろ?
逆に、周り見て焦ったり
周りのペースに合わしたりしたら
愛美は潰れると思う。
そこが、不器用とマイペースを
兼ね合わせて、絶妙のバランスで生きてる
愛美らしさやんか。」
そんなことを言ってくれた。
かつて、何を言っても怒られて
何を言ってもまなを否定した先生。
そんな先生が
「大丈夫。だって、愛美やもん!」と
手を握って、励ましてくれた。
涙が出てきて、止まらなくなった。笑
ぐっちゅぐちゅになって泣いた。
先生からの大丈夫の言葉ほど
大丈夫なものはない。
「愛美って怖がりやもんなー。
中3以来の勝負やから
ビビってんねやろ?笑
大学受験してなくて、
今まで何をしなくても敷かれてたレールが
急になくなろうとしてるからやろ?
そりゃここにいる誰よりも
愛美が1番怖いやろ。分かってるよ。
でも、愛美は大丈夫。
そうやったやん、今までも。
無理やって言われたことでも
愛美はやり遂げてきたやん。
俺が大丈夫やて言うてんねん!笑」
分かってくれてるんです。
分かられてるんです。
もう、全て打ち明けた。
まなが大企業を狙っていないこと。
でも、周りは大企業を狙ってほしがっていること。
葛藤があると。
「分かってるんです。
大企業は安定していて、
福利厚生もしっかりしていて、
給料もそれなりに良くて。
9-17時で帰れて、週休二日で。
長く働くには、大企業が良いって。
でも、まな馬鹿なんです。
馬鹿だから、人が大切で大好きなんです。
見えないところに社長がいるなんて、
同じ会社の人の顔を全然知らないなんて、
誰が何をしてるか分からないなんて、
耐えれないんです。
馬鹿だから、まなを見ていてほしいんです。
成長するところを、見ていてほしいんです。
そしてあわよくば、
お客様の顔が見れる仕事が良いなぁ
って思ってるんです。
しんどいのは分かってるんです。
生きたものを相手にする仕事は。
それでもまなは、
パソコンとか書類とか、
生きてないものに向かう仕事は
嫌だと思ってるんです。
自分は馬鹿だと分かってるけど
まなはそう思ってしまうんです。」
と言った。
そしたらね
「俺なぁ、愛美大好きやねん。
昔も今も。本間に心優しい子やと思ってるし、
それは事実やと思ってる。
でも、愛美が自分で言ってる通り
愛美は、馬鹿やから。
さらに、不器用やから。
だから、愛美のことを
誰かが怒ったらなあかんし、
誰かが褒めたらなあかん。
愛美自身も、そうやろ?
ちょっと怒られること、
ちょっと褒められること。
それだけで嬉しくなって
成長できるんやろ?
塾の先生の俺が言うんもなんやけど、
愛美は中小が似合ってる。
嬉しいもん、俺は。
自分が教えてた子と
お酒飲めること。
何年たっても
俺の目見て、涙流してくれること。
愛美のお母さんもお父さんも
愛美が国際受かったとき、
凄い喜んで
挨拶来てくれたこと。
愛美が国際を卒業してくれたこと。
全部全部、俺は嬉しい。
それは中小と似てるよ。
関わる生徒が目の前にいて、
その後ろに親の顔も見えて。
だからこそ、いらんことも
面倒なことも
文句言われることもある。
でも、そんなことさえも
直接俺の耳に入って、
俺の目に入る、そんなとこが好き。
だから、辞められない。」
そんな想いのつまった言葉を、くれた。
「大丈夫。愛美は、大丈夫。」
何回もそう言って、
まなの目を見てくれました。
そして、頷いてくれました。
そして、笑ってくれました。
その他にも、たくさん
色んな話をした。
ここには書ききれないぐらい、
たくさん勇気が出る言葉をくれた。
きっと、ずっと
忘れないし、まなの中で
生き続ける。
15歳のときに言われた言葉を
21歳の今も覚えてるように、
21歳の今言われた言葉も
ずっとずっと大人になっても、
まなはきっと忘れない。
勇気を出して、聞いた。
「まなの悪いところは、何ですか?」
答えは、即答。
「自信やな。自信。
自信のなさ。
自分を信じてあげれてない。
いや、信じてるかもしれんけど、
もっと。うん、もっと。
もっと信じて良いって。
だって、信じれるもん。
他人の俺が。
他人の俺が、愛美を
信じれるんやから、
愛美はもっと信じれるはず。」
自信かー。
分かりました。
ありがとう。
まなが、高校卒業してすぐ
大学に入る前にもう
塾で働くようになったのは、
その塾で今も
塾講を続けられているのは、
馬鹿なまなが
「先生」と呼ばれる立場に
なっているのは、
、、、、。
全ては、まなが、
『木村先生のようになりたい』と
強く願った気持ちを
行動に移しているからです。
あなたのことを、
尊敬し続けます。
こんときから茶髪。笑
きっしょー!笑
本間イキリやん。笑
髪の毛大事にしろよ。笑
ピンクのパーカー。笑
お気に入りやった。笑
まなより
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