なんて奴なんだ、まなは。
ほんと、最悪だな。
たいていは
相手の悪いところは
目つむって見過ごすし
頭に来たとしても
口にも態度にも出さないし
まなが被害を受けても
許している
しかし
ごく稀な例外があって
見過ごせない
許せないときがある
見過ごそうと思っても
どうしても見過ごせないし
許そうと思っても
どうしても許せないことが
ときどきある
しかも
その見過ごす見過ごさない
許す許さないの判断は
全てまなの基準によるものである
見過ごせない
許せないことがあると
これでもかと言うほどに
相手を責める
怒鳴りもしないし
怒ったような口調でもなく
冷淡な言葉と態度で
淡々と責め立てて行く
四方八方を言葉で取り囲み
相手を閉じ込めるように
全てに理由をつけて
全ての方向から責める
言い訳をさせない
相手には何も言わせない
隙を作らない
間をあけない
そのようにして
相手がしそうな言い訳を
全て潰しておく
言い訳をはさめない
状態を作り上げる
言葉を言わせるのは
まなが全てを言い終わったあとの
最後の一言だけである
ごめんなさい
悪いのはこっちです
ただそれだけ
それを言わせれば
分かったならよろしい
今後自分の罪を
相手であるまなに
押しつけないように
自分の罪を
まなの罪かのごとく
振る舞わないように
以後気をつけなさい
と言ってその場を終わらせる
その後にも
何も言わせない
そのようにして
まなは人を責め続けている
反省の言葉を聞ければ
それで満足である
しかし時には
まなは最悪だと
自分を正当化しているだけだと
相手に非を認めさせている
ただの自己満足だと
自分に嫌気がさす
それでも
いつもは
見過ごしてやってるじゃないかと
たまには
許さなくても良いじゃないかと
自分を守る
それの無限ループである
いつもいつも
自分を肯定し否定し
その繰り返しである
ついにその繰り返しにすら
嫌気がさしてしまい
全てを捨てる自暴自棄に陥る
誰かこんなまなを
更生してくれやしないだろうか。
なんて言っても
自分は自分の手でしか
更生できぬものだと言うことも
誰より知っている。
一生生きるかのように学んで
明日死ぬ気で毎日を生きよう
まなより