福岡市の西区に早良興業という企業がありました。50億の売り上げに対し、10億の利益を出している企業でした。自動車学校、病院、鉄工事業、不動産事業、幼稚園事業が大きな柱。2つの問題点を除いては非の打ち所がない超優良企業でした。
一つの問題点は社名。興業という名前がヤクザの会社を連想させた。だから人を募集しても採用が厳しかった。(いい人が採れないというのは企業にとって致命的)それともう一つの問題は社員の緊張感がなく、努力しなくても安泰という社風でした。これは優良企業が持つ慢性的な病いといえます。
それを当時社長であった植山さんに2度目に会ったとき指摘したところ、君は言いにくい事をズバッと言うねと言われました。
それからほどなくして、この2つ問題を解決するため、私に社名変更を託されました。一年の歳月をかけて、社内の改革を実行。社名変更の意義を説き、各事業所の問題点をあぶり出し、その解決策を出せる社風をつくる。この大きなテーマのもと委員会を運営しました。
どんなに立派に見える企業でも、問題を抱えていない企業はありません。とくに人の問題は社員数が多ければ多いほど山積しています。
私が関わったあと早良興行からサワライズへ。社名を変えて表情が変わりました。そのおかげで地元の大学から優秀な人が集まるようになったと評価頂いております。
しかし、人の改革はわずか1年では解決しません。そう永続的なテーマなのです。特に経営トップが変わり緊張感が持続しなければ、繁栄は続かないでしょう。
それにしても今日のソバは旨かった。植山さん、ありがとうございました。

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