先日観てきたのは、こちらの映画
【孤高のメス】 6月5日(土)公開
監督:成島出
出演:堤真一、夏川結衣、吉沢悠、中越典子、松重豊、
成宮寛貴、矢島健一、平田満、余貴美子、生瀬勝久、
柄本明
大鐘稔彦氏のベストセラー小説の映画化
自身も現職の医師である原作者だけにストーリーもかなり
本格的な医療ドラマとなっています。
今回も良い感じにハマっます!
物語は、成宮くん演じる弘平が、亡き母親の遺品である日誌を
読み返すところから読み解かれます。。。
田舎の市民病院で看護師をしていた母が、働きながら、
感じていたことは・・・?
母が天職と言われていた看護師だったが、日誌には「後味の
悪いオペだった」「看護師と言う仕事が嫌でたまらない。。。」
などと泣き事もたくさん綴られていた。。。
医師不足や設備不十分のため、簡単な手術以外は大きな
大学病院に頼り、患者を送っている地方の市民病院に、
堤真一演じる、海外で移植の勉強を積んだ当麻先生が赴任
してきた。約束されていた大学での出世よりも一人でも多くの
患者を救いたいと全身全霊をかけるタイプ。
最初は挨拶に来たつもりだったが、ちょうど急患が出た。
車で2時間の大学病院へ移送する猶予はないと考えた当麻
はすぐに着替え、手術室へ入る。
少々人使いが荒く感じられたり、手術中に都はるみの演歌を
流したりと、一風変わった医師と思われたが、全ては患者を
思って、のこと。
夏川結衣演じる浪子は当麻と一緒に仕事をし、当麻の無駄の
ない美しいオペを見るうちに、深く尊敬の念を抱くようになる。
オペ看として少しでも当麻の役に立てるように、オペの予習や
勉強をし、めきめきと上達していくと同時に、仕事にやりがいを
感じ始め、毎日が楽しくなってゆく。
そんなある日、柄本明演じる市庁が病に倒れてしまう。
彼を救える方法はただひとつ、当時法律では未認可であった
脳死肝移植手術しかなかった。その上、移植しようとしても、
家族内に適合する肝臓を持った者はいなかった。。。
そんなとき、隣に住む余貴美子演じる静先生の息子、誠が
トラックに跳ねられ、病院へ搬送されてくる。誠は脳死状態
ボランティア活動が好きな誠を思い、母は当麻先生に息子の
肝臓を市長へ生体肝移植して欲しいと願い出る。
市長を救うには、願ってもないチャンス!
だが、生体肝移植は法律で認められていない他に、あらゆる
リスクを伴う。 もし失敗してマスコミに叩かれたら市に1つの
病院が潰れてしまう上に、そこで働く他の医師の医師生命にも
繋がる。当然反対する医師はなんとか移植をさせないように
大学病院に取引を持ちか、マスコミにも情報を流す。。。
果たして、市長は助かるのか?
当麻は手術に踏み切るのだろうか・・・?
そして、マスコミに目を付けられた当麻の医師生命は…?
これはねー。面白かった
久々の社会派ムービー。しかも医療系。
医師不足から始まり、手術ミス、地域医療、臓器移植、脳死、
倫理問題…もっとも、現在は生体肝移植は法的に認められて
いますが、「患者を救う」と言う当然の行為の前に医療現場で
今なお立ちはだかる諸問題に、医療体制、病院、医師の
あるべき姿を考えさせられる作品でした。
そこに、3つの親子の絆の形が描かれる。。。
( ・ิω・ิ)久々に、医療ドラマ映画で涙したような。。。
でも、当麻のキャラもあって、笑えるシーンも多いんです♪
原作者が現役医師であったり、手術シーンも生体肝移植を
実際に執刀している医療チームが監修しているだけあって、
手術シーンがかーなーりーリアル!
が、真剣過ぎてあまりグロくないのでじっくり見られました。
(※個人差があります。)
当然ながらあたしは実際の手術は見たことないので、ぜひ
循環器系医師である父や、医学部で実験三昧の妹ちゃんに
この映画を観てもらって、話を聞いてみたいなぁと。。。
映像はね、DVDでもいいんやけど、手術シーンにどっぷり
浸かって観るのには、映画館もオススメかと。。。
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