オーストラリアに来て思ったのは、
こっちの人たちは周りの人に
よくヘルプをお願いするな~
ということです。
子どもの送迎とか、
大きい家電を購入したから
一緒に運んで取り付けるとか
旅行中のゴミ出しとか
本当に色々。
夫も友人にお願いしたり
お願いされたりして
そのお礼にビールを渡したり
もらったりしています![]()
義両親の手伝いにもよく行っています。
主に力仕事とかコンピューター関連で。
友人の旅行中に犬を預かったことも。
そして我が家も義母に娘か息子を
預かってもらいメルボルンに一泊したり
(年に一度くらいですが)。
私の義妹はシングルマザーで、
彼女の子ども(私の義理の姪)が
2~3歳の時に義母に預けて友人と
1週間海外旅行をしていました。
子どもの父親(義妹の元パートナー)
に預けなかったのは仕事の都合で
無理だったのかも知れないですね![]()
普段から仕事の都合で義父母へ
子どもの学校の送迎を頼んだり、
仕事以外でも
「週末メルボルンに友達と行くから
子どもを預かって」とか、
「友達と外食して遅くなるから
子どもをそのまま泊まらせて」とか、
結構義母にヘルプをお願いしています。
我が家でも数回昼間だけ
姪を預かったことがあります。
姪は基本的に義妹か父親のところ、
義母宅(特に学校が休みの時)の
三か所のどこかにいます。
夫いわく
義妹は出産直後からまあまあ
高頻度で姪を誰かに預かって
もらっているそう。
最初は衝撃でしたよ。
仕事関係で忙しくてどうしても、
というのではなく、
旅行とか遊びに行くとかで
そんなに頻繁に人を頼るって
日本だとすごく罪悪感を
感じてしまうレベル。
ただ、義妹の場合は特に義父母が
シングルの義妹の将来をかなり
心配して協力をしていたそう。
義妹にもちゃんとパートナーを
見つけて欲しいから出会いの場を
出来るだけ広げてあげたいという
親心ですよね。
そんな私も子供を産んで、
家事育児何でもできる夫と二人で
育児をやっても限界を感じて
人を頼ることが精神衛生上
いかに重要かを少しずつ
理解できるようになりました。
義母が娘を週1で預かって
くれるようになってから
当時メンタルを相当やられてた
私は本当に救われたし、
今は息子をそうやって
週1日預かってくれるので
娘との時間も持てます。
そして私も今年に入って、
お隣さんからお願いをされる
ようになりました。
娘が今年から通い始めた幼稚園、
そのお隣さんの子も通っています。
デイケアとは違い決まった時間に
始まって決まった時間に終わる。
最近その子のお母さんが
パートタイムで働くことになりました。
子どもを幼稚園に送った後出勤して、
退勤後にお迎えという時間的にも
パーフェクトな仕事だそう。
でも最初の数週間はトレーニング
期間ということで勤務時間に変更があり、
子どもの登園前に出勤しなければ
いけないことに。
そこで私に連絡がありました。
「ウチの子、マナティの娘ちゃんと
一緒に送ってくれない?」
「その代わり帰りはマナティの
娘ちゃんも一緒に迎えに行って
夕方までうちで預かるよ
」と。
え、いいの?!![]()
私は朝一時間ちょっと預かるだけで、
彼女は仕事の後娘を数時間預かって
くれる・・・
私には良すぎる条件なんですけど![]()
ちなみに幼稚園は激近なので
歩いて送迎可能です。
それでないとチャイルドシートの
問題があってなかなか気軽に
頼めません。
そういう意味では近い幼稚園にして
良かったと思います。
私で力になれるのならと勿論OK![]()
本当は、朝の忙しい時間帯に
3人ともちゃんと見られるかな?
と少し不安があったのも事実です。
そして娘を預かってもらうのは、
彼女も疲れてるだろうし迷惑に
ならないかな…と心配になるワタシ。
あれこれ考えたもののとりあえず
一度預かってもらって様子を見ようと
「じゃあお願い!」と返事をしました。
当日の朝、7時過ぎに娘を起こすと
お友達が来ると思い出すなり直ぐに
ベッドを出てトイレに行き手を洗って
着替えました。
所要時間わずか5分。
えええ?
そんなことができるの??!
じゃあ毎朝やってくれーー![]()
普段はトイレに行くにも歌うのに
夢中になって出てこなかったり
手を洗うにも鏡を見ながら妄想の
世界に入ったり遊び始めたりして
100回くらいフォローしないと
(↑気分的にこれくらいしてるw)
終わらないんです![]()
トイレに行って手を洗うだけなのに![]()
以前初めて幼稚園に遅刻した時には
この一連の動作をするのにすんごい
時間が掛かって、
トイレに行った時点から
15分近く経ってもまだ洗面所で
何かしてましたからね![]()
それをそれよりもはるかに短い時間で
着替えまで済ませてしまうなんて!!
毎朝お友達に来て欲しい。笑。
そしてついに7時20分ごろに
お友達が我が家へやって来ました。
ハイテンションになる娘。
お友達は既に朝ごはんを
済ませていたので
娘は自分の朝ごはんを食べつつ
お友達とハッピーに遊び始めました。
本当はご飯に集中して
欲しかったけど
この状況だと無理と判断![]()
でもずーっと二人で
遊んでくれましたよ![]()
そして出発の時間、
お友達と娘に出る時間だから
靴をはこうね~と声を掛けると
二人とも直ぐに玄関へ。
なんならつられて息子も。笑
靴を履くのを手伝い、
三人を連れて
いざ幼稚園へ出発。
家を出ると娘とお友達は手を繋いで
"kinder!! kinder!"とご機嫌で歩いて
そのまま幼稚園へと入っていきました![]()
ミッションコンプリート![]()
って、
あっけない。笑
私は息子のお世話に専念できたし、
娘を100回フォローしなくてよかったし
なんなら後回しにしようと思っていた
自分のメークまで終えられて
とーーーっても楽な朝でした。
しかもお迎えはお隣の奥さんが
行ってくれてそのまま彼女の家に
連れて行ってくれるので
私は普段より少しゆっくりした
午後を過ごさせてもらいました。
というか奥さんは朝から子ども達3人
を準備させて下の子達をデイケアに
送って働いてその後娘たちのお迎え・・・
どう考えても私より大変![]()
いくら持ちつ持たれつ、
GIVE AND TAKEと言っても
私TAKEしすぎじゃない??
彼女には、私が頼みを引き受けた
からって無理に娘を預からないでいいよ、
と何度か伝えています。
私には基本的にオファーを断る
理由がないから気を付けてねともw
(娘を預かろうか?と聞かれたら
ほぼ100%YESと言うわよ、と
)
それでも彼女は
娘が居てくれた方が子どもが
ずっと遊んでくれるから
返って楽だと言ってくれました。
確かに朝も2人でずっと遊んでて
私ほぼ何もしてない。。。
そう言って貰えてちょっと安心![]()
この前の夫が出張中の時にも
同じことがあったのですが、
ちょうど息子を単発でデイケアに
預けていた日でもあったんです。
なので私も夜のワンオペに向けて
日中はエナジーチャージができたので
とっても助かりました![]()
もっと人に頼っていいんだなあと
感じた出来事です。
もちろんそれは感謝やお返しが
あってのこと。
知り合いの年配女性に
「周りに頼っていいって最近知った」
「日本は遠慮しちゃうから
出来るだけ家庭内で解決しようと
無理することが多いんだよね」
ということを伝えたら
本気でびっくりされました。笑
その女性もお子さんやお孫さんの
学校・習い事の送迎などでかなり
出番があるそう。
「みんなで分けてやっていけばいいのよ」
「私が旅行で居ない時なんて娘は
友人を頼って送迎をしてるわよ。」
「その分、別の日に娘が送迎をしてあげたりしてるの」
と言っていました![]()
日本だと、なんとか自分達の家庭内で
解決しようという考えになりますよね。
人に迷惑を掛けたらいけないという
気持ちがどうしても先に出てしまう。
「自分の為に時間を割いてやってくれる」
ということをきちんと理解することは必要だし
そこに気付ける日本人の精神は
本当に素晴らしいことだと思います。
こっちでは、やってもらってばかりで
感謝がない人もいます。
(日本でもたまにいますけど)
感謝の気持ちは絶対に忘れては
いけないですよね。
でも、その迷惑をかけてはいけない
という気持ちばかりが先行するがために
自分達が無理をし過ぎて
壊れてしまうのはなんか違うと
感じるのです。
たまに日本のニュースで
子どもの家庭内での痛ましい
事件を見ると
近所の住民や親族が
「言ってくれれば」とか
「助けてあげられず無念」とか
取材に答えていますよね。
助けを求めていれば
違う結果だったかも知れない。
それにもっと近所の住民や
親族も積極的に声を掛けていれば
きっと最初は遠慮してしまうけど、
頼った結果何とかなったかもしれない。
確かに今の社会だと精神的・
時間的に余裕がない人が多いので
頼られるのも負担かも知れません。
そうなってしまう社会の構造にも
問題があると思います。
そして
「母親なんだから育児をして当たり前」
「辛いって文句いうなら産むな」
とかネットで批判する人がいると
記事で見かけることがあります。
じゃあどうして仕事が辛いと
言うことは批判されないの?
仕事は転職や休職という
選択肢もありますよね。
体調が悪かったら会社に
「今日休みます」と言うこともできる
(ブラックはできないと思いますが)。
でも育児は大変だからって
子供を替えて心機一転!
てワケにはいかない。
子どもが生まれたら
寝不足だろうが生理痛で
倒れそうでも待ったなし。
そこに存在する命を、
この世に生まれた時から
試行錯誤しながら
一生懸命みている。
しかも24時間休日無しの
完全フルタイム。
親を辞める選択肢って、
ないことはないけど
そう簡単に選べるものでは
ありませんよね。
ほとんどの親が責任を持って
育てようと頑張っている。
そこで辛いって吐き出したからって
どうして叩かれないと
いけないんでしょう。
もちろんどんな仕事だって
世の中には必要なもの。
仕事をしてくれている人たちの
お陰で世の中が回っている。
そこは本当に感謝しかありません![]()
でも、
仕事をしている人と育児をしている人、
どちらが上とか下とかないと思います。
だからこそ仕事を頑張る人だけでなく
育児に奮闘している人にも「当たり前」
と言わず労いの気持ちを持って欲しいと
思うのです。
日本も今後もっと周りの人に
気軽に頼める、周りから頼まれる
環境になって欲しいと切に願います。
これにはお願いする側とされる側
双方の意識改革が必要ですよね。
あと、以前にNHKの特集で
産後クライシスはなぜ起こるのかを
科学的に検証していました。
10年ほど前に見たので記憶が
あいまいになっていますが、
産後に分泌されるホルモンの影響で
誰かが優しくしてくれたら普段の何倍、
何十倍も感謝の気持ちを相手に感じ、
逆に誰かが冷たかったり非協力的
だったりすると普段の何十倍もの
怒りや悲しみなど負の感情が出て
くるそう。
つまり産後、パートナーが非協力的
だと愛情が一気に冷めていくということ。
実際に離婚するタイミングで当時一番
多かったのは子供が2歳になるまで。
一番子供に手が掛かって大変な時期。
その時期にパートナーが非協力的
だったら確かに顔も見たくなくなりそう・・・
と、伝えたいのはこのことではなく、
この番組について触れたのは
これまでの人類の子育てについて。
番組内で原始的な生活を営む
バカ族という部族の子育てスタイルを
取り上げていました。
村で女性たちが集まり、
そのうち数人は狩りか何かで
森の中へ行き
残った女性は誰の子とか関係なく
お腹を空かせた子に授乳をしたり
あやしたりと面倒をみます。
みんなで協力し合って
子育てをするんです。
一人に負担が偏らない。
育児のみの生活にならない。
大人と話しながら子育てをしたり
仕事(狩り)に行ったり。
精神的に追い込まれるような
環境での育児ではないんです。
逆に言うと、核家族が増えた
近代の子育てスタイルになってから
心を蝕んでいくようになったと
言えるのかも。
子育ては親だけじゃなくてみんなで、
社会全体でやっていくものなんだと
改めて感じました。
ちなみにこのバカ族、
男性陣が何をしていたのか
全く記憶にないです。笑
NHKデマンドなんかで
まだみられるのかな?
個人的には出産予定の方は
パートナーと一緒に是非見て欲しいです![]()
とにかく今回の記事で
何が言いたいかというと
全部自分で抱え込まず
外に助けを求めてもいいとわかったこと、
そして自分ももっと踏み込んで
誰かに手を差し伸べてもいいんだ
ということです。
特に後者は、余裕がない自分でも
誰かの役に立てることがわかって
けっこうな衝撃でした![]()
大げさに聞こえるかも知れませんが、
私には大きな発見![]()
母にこの話をしたら
「昔から『情けは人の為ならず』
っていうからね~」と言われました。
いつか人にかけた優しさや親切が
自分に返ってくる、
本当にその通りですね![]()
先人はいいこというなあ![]()
・・・えーと、
思いのほか真面目な内容に
なってしまいました![]()
では最近の子ども達についてw
娘はお絵かきや工作が大好き。
自分で描いた絵をハサミで
ちょきちょきするのにハマっています。
会話も普通に出来るようになって、
何が好きか、何が嫌いか、
どうしたいのかをはっきりと
言えるのでやりとりもスムーズです![]()
息子はイヤイヤがどんどん
増してきています。
そして相変わらず逆立ち熱が
冷めずどこでもやろうとします。
↓手を離して「みてみてーーー!」
↓お湯を抜いた湯舟でも![]()
無理だから!
↓しまじろうから送られてきた「スライダーゴーゴー」で
遊ぶ娘(ちょっと前の写真です)。
↓なんでもお姉ちゃんの真似をしたがる息子、
朝ごはんを頬張りながら娘が次に何をするのか
顔を覗き込んでいます![]()
(息子の髪の毛が温水洋一風)
毎日慌ただしいけど
確実に少しずつ成長しています![]()



