自分の力では、どうにもできないことを目の前にしたとき、人は手を合わせ、必死に祈る
自分の力では、どうにもならないと感じるほどのとてつもなく大きな壁が目の前に現れた時、人は しばらく茫然と立ちつくす
そして、その壁を叩き崩し、こじあけようと必死にもがく

それでもどうにもならないとわかった時、傷だらけのその手を胸の前に合わせ必死に祈る

心の叫び

懸命な祈り

どうか、この子の命をお守りください
どうか、この子を助けてください

どうか、この子がせめて、幸せな時間に少しでも包まれますように

どうか。。。
どうか。。。。
祈りは、目には見えない力
けれど、私はその力がちゃんとあることを知っている
ICUで命のサイレンが毎日鳴るその時間に
命のギリギリの闘いをしている世界のその時間に
医療の力や、人知を超えた、目に見えない何かの力が確かに働いていることを実感する時がある
状態のはるかに良かったその子の生の時間が終わり、状態のずっと悪かった他の子がその生の時間を刻み続ける
その領域は、どんな優秀なドクターもきっと入り込めない世界なのだろう

人の生の時間は、私たち人間の力ではどうにもできない見えな力が働いているように思う
その領域に届くもの
その目に見えない世界に届けることができるものが祈り。。。。
医療の力の届かない、人の考えでは及ぶことのできないその領域に唯一届けられるものがあるとしたら祈りの力かもしれない
私たちにできることが祈りであるなら
何もできない私たちだけれど、唯一残されたできることが祈ることなら
私たちは、祈ろう
祈り続けよう
とてつもなく大きく立ちはばかる壁に押しつぶされてしまわないよう
どんなに辛い状況の中でも
この子が愛に包まれているように

何がなんとしても守りたい

最後の最後まで諦めずに守り通したい

愛しい愛しい我が子
あなたをどんな時も守りたい
あなたがいつも愛に包まれていますように

辛い時間の中 微笑む時間が持てますように
あなたの命の輝きが
どうかどうか ずっと続いて行きますように
あなたを心から愛していいるよ
愛が奇跡を生んでくれますように
