今、目の前にコップに一杯の水を出されたとする
皆さんは、その一杯の水を目の前に何を思いますか?
心というものほど、やっかいなものはないなと思う
少しのことに動揺して、落ち込んで、後悔して
いつまでも、そのことから心を離すことができなくなって
一つの不安が生じるとその不安の雲は、あっという間にモクモクと大きく膨らみ、気が付いたら太陽の光をすべて遮って、真っ暗な不安の雲から抜け出られなくなってしまう
心配なことが心に浮かぶと、心臓はドクドクト波打ち、いてもたってもおられなくなりうろたえてしまう
だけど、だけど、
よくよく見てみると![]()
自分の心が創りだした不安の雲や心配でたまらない雲は
手にとってさわろうとしても、決してつかめない実態のないものであることにふと気がつく
そう、私たちはいつも実態のない自分の心のつくりだした雲のようなものに振り回される
人は、心というものをもつ
心を持って生まれたからには、いつもこの実態のないものとの格闘がつきまとう
そんなときは、知らなければならない
何が実態のあるもので、どこからが心の創りだしている実態のないものなのかを
向き合わないといけない事実(現実)と、それについてくる実態のない心のつくりだしているもの
辛いことが起きた時、悲しいことが起きた時、厳しい現実をつきつけられたとき
私たちは、ふんばってこの事実を思い出さなければならない
心が実態のない自らが大きく膨らませた悲しみの雲に埋もれてしまわないように
心が実態のない自らが大きく膨らませた苦しみの雲に埋もれてしまわないように![]()
できるだけ、目の前に起きた実態である問題のそのものだけを見つめられるように![]()
実態である問題そのものだけを問題として取り組めるように![]()
人がこの世に誕生してからの永遠の課題
自らの心を実態のないものに支配されないこと

今自分を苦しめているものは、実態のない自らの心がつくりだしたものが大半であるということを知ること
文頭のコップ一杯の水の話をつかってわかりやすく伝えると
コップ一杯の水というのが実態(現実に起きている問題)
そのコップ一杯の水を差しだされて 「ああ ありがたいな~」
「なんだ 水か。。。」
「おいしそうな水だな」
「え~ これだけ?」
「この水を弟に飲ませてあげたいな」
というものが自らの心が創りだした実態のないもの![]()
自由に創りだせるものであるのなら、できれば幸せな方向に創りだしたいものですね
そして、不安などの雲が生じた時には、見つめなければならない実態は何なのであるかを見定め、「自分はこの実態のないものに支配されないぞ!!」とその雲を強く払いのけていきたいものです![]()
幸も不幸も自分の心が創りだすものだとしたら、多くの人から見たら不幸と思える状況の中でも、ささやかな幸を沢山創りだしていきたい。。。。ささやかな幸せを一つ一つ大切にすくい上げて。。。。
今日という一日を抱きしめて生きたいですね

