昔、芸能人の描いた絵の展覧会というのを観に行ったことがある
その頃は片岡鶴太郎さんが画家をやっていた時期で
メインはその鶴太郎さんだった。
その中の一枚に若乃花関を描いた大きな絵があった。
顔の描写だけが、何故かとても素人っぽくてその事が脳裏に焼き付いている。
八代亜紀さんの絵もあった。
繊細で丁寧で写実的でともかく作者の世界での完成度が高く
完璧過ぎるほど完璧で、何も言えることはなかった。
その時ふと頭を過ったのは八代亜紀さんの歌唱法
この目の前の絵は、八代さんの歌唱法と同じだったのだ。
それ以降八代亜紀さんの歌を聴くとあの絵のことを思い出す。
トラは皮を残し
歌手は歌を残し
画家は絵を残す
おつかれさまでした。