昨夜も民放の BS で放送されている 男はつらいよを視聴した。
映画の冒頭で 故人渥美清に捧げる という内容の文が表示されたのでこの映画は 主演俳優が他界した後に製作されたものなのかもしれない。
この部分だけで とても悲しい気分になってしまった。
話は逸脱してしまうが、 今から50年以上前に テレビで放送された戦争もの映画で 若かりし頃の渥美清さんが零戦のパイロット 役で出演されていた。
このシーンをよく覚えている理由は一緒に見ていた父がこれ寅さんだよと教えてくれたからだ。
おそらく戦艦大和の最期 を主題にした映画だったと思う。
圧倒的多数の米戦闘機の前で少数の零戦隊が戦艦大和を護衛する。 多勢に無勢で当然 勝ち目はない。
沖縄防衛のため 出撃した戦艦を 一秒でも長く延命するために自らの命をなげ打つ、 文字通り決死の任務。 そんな役だった。
決死の覚悟で 零戦の コックピットから 戦艦大和の艦橋に敬礼した後、上空へ… 戦争を賛美する意図は全くないが 子供心にかっこいいと思ってしまった。
寅さんの映画の話に 戻るが
今回の寅さんはあまり笑えるところはなかった。 これは作品の性格上 仕方のないことだと思う。 寅さんの出演シーンは全て過去の回想や CG の合成。
主演は後藤久美子?
と言っても過言ではないほど後藤久美子がフューチャリングされていたような気がした。
勝手な想像ではあるがプロデューサーやディレクターがよほど後藤久美子さんという役者を気に入ったのだろう。
サザエさんとは違う
子供が成人へ、 若かった人が初老へ
初老だった 団子屋のおじさんおばさんは他界。 そして主演俳優も現実に他界していた。
人は死して作品を残す。 男はつらいよに出演した俳優達は幸運だった のではないだろうか。
今回の作品を簡単にまとめてしまうと 命には限りがあるということ。人生とは何か…
人の一生と言う 限られた時間で 愛し愛された寅さんが 自らの死後も永遠に愛され続ける。
最後に
リリーさんが お店を持って元気な姿で登場していたのが救いだった。
