今の若者は政治に無関心?

おそらく一昔前の権力者は若者が政治に関心 を持つとろくなことにならないことを身にしみて感じたのではないだろうか

この本はもう廃盤?

 

 

どっと疲れた読後の感想

よど号ハイジャック犯人のうち2名は 北朝鮮に殺された。

公式には病死と事故死となっている…

 

 

殺された理由は飴と鞭の鞭の役割

言うことを聞かないとお前らもこうなるぞという脅迫だ

 

 リーダー をはじめ 殺されなかったメンバーは 北朝鮮による高待遇に義理を感じ 恩返しをしなければいけないと思い始めた。

 

殺された二人はある意味まともな人間だったんだろう。

無作為に抽出された2人が殺されたというわけではなく

 主体思想とやらに 洗脳されなかった可能性がある。

 

 

生き残った人間が洗脳されたかどうかは分からないが 生き残るためには それを選択せざるを得なかった。

 

 

 

ハイジャックによって北朝鮮へ無許可で入国したにも関わらず 北朝鮮は彼らを利用するために高待遇でもてなした。

 それこそおもてなしである。

 

おまけに独り身ではかわいそうだろうということで 日本人妻まで用意してくれた。 ここまで至れり尽くせりのおもてなしをしてくれたら日本人の心理としては北朝鮮のために恩返しをしようという気持ちにもなるだろう。

 

 

もちろん北朝鮮はそうなることを想定済みで至れり尽くせりのおもてなしをしていたわけだが 世の中雨だけではうまくいかないことをよくわかっているので二人のハイジャック犯をスケープゴートとして処刑した。

 

 

 

日本人の妻

これはヨーロッパ旅行中に留学中の日本人及び日本在住の日本人である。

 

一番可哀想なのは 処刑された 一人の ハイジャック犯の妻

 騙されたか強制的にか分からないが 結果的に北朝鮮に連れてこられて 見ず知らずの男とお見合いさせられ結婚する以外の選択がない状況で結婚を選択し 挙句の果てに 結婚相手の思想教育がうまくいかないという理由で 日本人からリンチを受け それをかばったために 妻の思想教育もうまくいっていないということになり 物質的には楽園のような生活を送っていた日本人村から追放されてしまい、 最終的には処刑されたも同然だ。

 

 

ちょっと前にも書いたが 自主の会

こういう団体が今でも平然と活動を続けている。

おそらく日本の公安警察の監視対象になっているとは思われるが

北朝鮮と密接な関係があるような団体でも憲法で保障された結社の自由のもとに彼らの行動は制限されていないのだろうか。

 

 

 

 

 

おそらくこの本の筆者は真面目な人なんだと思う。

自分が知り得た情報を出来るだけ丁寧に書いている

その反面これを書いたら北朝鮮に残っているハイジャック犯の身に危険が及ぶようなことは書いていないはず。

その結果呼んでいる人間にはとても イライラが溜まる。

 

 また筆者も書いていることだが 話している内容全てが 北朝鮮の検閲を通過したことのみ であるため 真実というものはその嘘の中 から見つけ出さなければいけない。

 

 

北朝鮮の政権が崩壊でもして 北朝鮮が解放されればハイジャック犯も 全てとまでは言わないが今まで話したくても話せなかったことを話すようになるかもしれないがそれよりも先にハイジャック犯が全部死んでしまいそうな気がする。

 

北朝鮮で死ぬということは 不要に成って殺されると言う意味も含まれている。

 

 

ハイジャック犯の妻として北朝鮮に拉致された女性は必ずしも主体思想にどっぷり浸かり 陶酔していたわけではない。

 

よど号ハイジャック人数が9名だったと思うが

そのうちの8名が日本人の妻と結婚した。

 

しかし日本の拉致被害者と言うか特定失踪者 の数はこんなものではないはずだ。

 

少なくともこれだけの人数の人間がよど号ハイジャック犯の妻として拉致された。 にもかかわらず後年のインタビュー において 騙されたとか 拉致されたとかは言えないのだ。

そんなこと言ったら殺されてしまうのよく分かっているから 当然といえば当然だ。

 

 

 美しい国日本

そして恐ろしい国北朝鮮

 

嘘をつかずには生きてゆけない国

生きるためには自分を捨てなければいけない国

 

命を懸けてまで脱北する理由が ほんのちょっとだけわかるような気がする。 脱北に失敗して殺されるか 北朝鮮で生き地獄の ような状況でしをような状況で死を待つのか。

 

 

 

最後の最後に正直な感想を書いておく

こんな本を読むために数日を費やしてしまったが

さっぱり上達しない ギターの練習をしていた方が良かった。

 

 

 

 

よど号ハイジャック事件はまだ終わっていない…