

芳雄さんはすごかった。
初演から1年半。
私にとっての思い出深い釜石公演はいまだに鮮明に身体と心にしっかりと記憶している。
あの空間はとにかく特別。
ただただ、五感で感じた。
あんな経験は二度とできないだろうな。
それほどに特別でした。
今回のイタリア文化会館アニェッリホ―ルは新潟の能楽堂や釜石公民館とはまた違う空気感の中にいました。
その会場に合わせた演出、効果も相まって。
芳雄さんはほんとうにフランクルの体験をそのものとして体現していて深く深く心に刺さります。
ヴァイオリンとアコーディオンの奏でる物悲しくもじわりと心にはいってくる宮川彬良さんの美しい音楽。
笹部さんの素晴らしい演出に、芳雄さんの心揺さぶり綴る言葉に、寄りそう音楽に、気がつくとす―っと涙がつたっていました。
芳雄さんのファンにならなかったらけして手に取ることはなかったであろう「夜と霧」この本に出会い、この作品と向き合えることに感謝したい、心からそう思った日でした。
ただ残念だったのは…
この日の遅刻者がとにかく多くて
私は入り口の近くのサイド席に座っていて
数人がゾロゾロと遅れてはいってくるたびに靴音が響き
通路を歩く遅刻者の方で芳雄さんが見えなかったり声が聞こえなくなったり。。。
これだけは悲しかったな…(;_;)
どうしてもやむを得ずっていうのはあるかもしれないけどこの公演の遅刻はなるべく避けていただきたいです。
それだけ静寂で繊細な空間の世界ですから靴音でお願い壊さないで叫びたかった・・・