気がつけば、秋から冬に移り変わりつつあり、

24年、毎年見てきた空なはずなのに、いつもよりきれいに見える。

夕方の、水色とオレンジと金色が入り交じった今日の空は

今まで見てきたどの空よりもとてもきれいに見える。

黄金色に染まる木々の葉が、道が、とても愛おしく思える。

「愛してる」

その一言だけで、どうしてここまで幸せになれるのだろう。

どうしてこんなにも荒んだ世界ですら愛おしく思えるんだろう。

「大好き」が「愛してる」に変わった時、まなの心は24年間知らなかった幸せを感じ、

このまま世界が滅びたとしても決して後悔しないと思った。

世界で一番大切な人の一番大切な人になれたまなは洋二郎が言う通り、

あの瞬間、世界で一番幸せだったよ。

この幸せが続かないとしても、今、この瞬間の幸せを大切にしたい。

愛されたことを忘れないように刻み付けたいと思う。