食料とエネルギーを持っている国は、影響力が大きいですね。ロシアは何をやってもEUはエネルギーをロシアに頼っているので、それをとめられてしまうと国が成り立たなくなるので、建前では非難しても実際は属国扱いになっているようです。
グローバル化の中、国のあり方、自給率のバランスは国家存続のベースになってきてしまっています。日本も中国依存が大きくなりすぎると、中国の属国と同等に成り下がってしまうので、外交を含め注意しないといけないです。
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ロシアがウクライナ向け天然ガス供給の停止を示唆し、対露制裁を決めた欧州連合(EU)をけん制している。
ロシアがEUに輸出するガスの70%以上はウクライナ経由のパイプラインで送られているためだ。ロシアと欧州はウクライナを巡る対立とガス供給の相互依存の間で、微妙なせめぎ合いを続けている。
インターファクス通信によると、ロシア国営ガス会社「ガスプロム」のミレル社長は7日、ウクライナが2月のガス輸入代金の支払期限である同日になっても代金を払っておらず、滞納しているガス代金が約19億ドル(約1900億円)に達すると批判した。その上で、「2009年初めの状況に戻る危険がある」と警告した。同社は09年に価格交渉で決裂したウクライナへのガス供給を一時停止した。
同社は4日、昨年12月にヤヌコビッチ前政権と合意したばかりのガス価格の3割引きを打ち切る方針も表明している。ウクライナはガス消費の6割をロシアに依存しており、一連の圧力は新政権に大きな打撃となる。
ガス消費量の3割をロシアに依存するEU諸国に不安を抱かせる効果もある。09年にガスプロムがウクライナへのガス供給を止めた際には、欧州向けガスをウクライナがパイプラインから抜き取ったとされ、欧州向けの供給が一時停止した。