中国には、偽のアップルの販売店や高級ブランド品でだまされたと感じる消費者がいるようだが、命を危険にさらしている模造品もある。違法な救急車だ。
共産党系中国紙の環球時報によると、無認可の救急車が増えており、患者が死亡する一因になることも多い。大半は、正式な医療機器や訓練を受けた医療スタッフを持たない。また、数百キロ離れた、標準に満たない私立病院に患者が移送されるケースもあるという。
記事は、いわゆる「黒い救急車」の増加について具体的な数字は示していない。だが、インターネットで「救急車レンタル会社」を検索すると200万件ヒットする。
環球時報によると、中国では個人や非医療会社が救急車を買ったり運営したりすることは違法だ。
政府は医療制度の改善に努めているが、無許可の緊急サービスの増加は中国の医療制度の根強い欠陥を浮き彫りにしている。同国の指導層は、人口の95%に基本的な保 険を提供するため、1250億ドル(約11兆3700億円)を費やしてきた。市民は医療費の一部を負担できるようになったかにみえる一方、医師不足や不適切な機器、救急車不足といった病院側の制度的問題に今もなお悩まされている。
昨年には、武漢市の私設救急車のオーナーが2万8900ドルの罰金を科された。心臓の手術を受けなくてはならなかった患者が亡くなった一因になったとの裁決のためだ。このオーナーは、患者を救急車に閉じ込め、エアコンを消し、患者の親族と話し合っていたと環球時報は伝えた。
共産党系の北京日報が21日報じたところによると、北京市には計600台前後の救急車が必要だが、現在100台以上足りない状態だ。問題を複雑にしている一因は伝説的なまでの交通事情の悪さ。救急車が路上で過ごす時間が延び、1日に搬送できる患者の数が減っているという。国営英字紙チャイナ・デーリーによると、昨年、渋滞にはまった救急車が3キロ進むのに40分かかり、患者が亡くなったケースがあったという。
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白タクだけでなく、このようなものもあるのですね。
やはり、中国では怪我や病気になると命にかかわってきてしまいそうですね。