最近読んだ本の中で、一番衝撃を受けた本です。

1956年に出版されたノンフィクションで、18カ国語で翻訳され大反響があったようです。

当時25歳のポーランド人の著者が、第二次世界大戦の最中、あれこれ理由をこじつけられ

当時のソ連当局にスパイに祭り上げられてしまい逮捕され、熾烈な尋問、拷問の末、

形だけの裁判で強制労働25年の刑を科せられてしまうところから、物語が始まります。

そこから、1941年の4月、まだ雪が残っているシベリアを同じ境遇の強制労働所仲間7人と

脱出することに!

バイカル湖の沿岸をずーっと歩き、最初は寒さに耐え、モンゴルの親切な人々に

助けられながら、モンゴルを通過。

水も食料も用意していないままに、ゴビ砂漠に突入してしまいます。

最長12日間飲まず食わずで、突き進む中、仲間が一人、二人と亡くなってしまいます。

この砂漠にいるのはヘビだけ。

北朝鮮関連の本をよく読んでいる私は、「どうして、ヘビを食べないんだ!!ヘビ食べなよ!!」

とひとりごちていました。

あまりの食料のなさに、やっとヘビを食すシーンでは、「よしっ!」と安心したりして・・・。

それから、彼らがこの砂漠を出るまで、ヘビが彼らの主食・・・。

と、へびの話はこれくらいにして・・・。

ゴビ砂漠を出た後には、チベットに。

それから、川を渡って、いよいよヒマラヤ越えです。

何の装備もないのに、ヒマラヤを越えていくところも圧巻でした。

そして、約1年に渡る、6500kmの徒歩での長旅も無事インドに到着して終わりを迎えます。

が、あまりに過酷な旅のせいで、著者はその後1カ月ほど意識不明の状態になってしまいます。

その後、著者は、ポーランドに戻ることは困難だと判断し、イギリスにて新しい生活を始めました。

2004年に88歳で永眠されたようです。

ハラハラドキドキの脱出劇もさておき、体験者ならではの道中の描写はやはりノンフィクションならでは。

今まで、共産圏の社会主義国の本をたくさん読んできましたが・・・

共産国、社会主義国というのは、どこの国も同じようなことをしているんだなぁ。と感じます。

社会主義国の本を読んだ後で、いつも思うことですが・・・

資本主義で、民主主義の時代の日本に生まれ、育ったことに感謝します。

当時のソ連関連の本は初めて読んだのですが、心に響く本だったので、本好きな妹にも

ぜひ、薦めたいと思います。