そして、少しでも粗雑に扱えば、傷つき、二度と復元出来ないという繊細さがある。
残存率が高いというランドローバーだが、クラシックレンジも、以前に比べると、あまり見かけなくなった。
古くなると、自動車税も上がるし、昔よりガソリンの値段も高くなった。故障の確率も高くなる。内装は痛み、ボディの艶もなくなってくる。
自然とクラシックレンジを無理して維持して行こうと言うモチベーションは下がる。
それでも、古くなればなるほど、周囲の車との違いは歴然とし、存在自体が非日常的な物になって来る。
そこに、歴史やその個体の経験が加わることで、見る人に単なるモノではない重みが増す。
私にとっては、城の石垣の石はタダの石ではなく400年の時間を見守ってきた、城の歴史の生き証人の様に感じる。
ウチのクラシックレンジローバーも、我が家の生き証人になって欲しい。