20年前は、世界最高の高級車の一つであった車に乗れる事は、凄い事だと思う。
たとえば、20年前に世界とは言わないが日本の最高の住宅に住めるかと言うと、普通のサラリーマンには無理だろう。
田園調布の一戸建てや、広尾の高層マンションは、どんなに古くなったとしても、庶民の手には届かない。
でも、車であれば、20年も経てば二束三文である。ロールスロイス、ベンツSクラス、BMW7シリーズ、ポルシェ、そしてレンジローバーだって、乗ることが出来る。
もちろん、ボディの艶は幾分か曇り、内装も痛んでくる。走れば、ボディや内装のギシギシ、ミシミシ異音もする。
それでも、ボディを磨き、内装は、カーペットを外して丸洗いして、本革シートの擦り切れをタッチアップし、徹底的に掃除すれば、気分は新車とはいかないが、5年落ちぐらいの気分にはなる。
何よりも、当時の最高と考えられていたサービスを体感するのは勉強になるし、人生の豊かさの一つだと思う。