国内には少ないクラシックレンジの本も海外ではポピュラーなようだ。

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Amazonで購入した本を紹介します。
この本では、世代毎のスペックや特別仕様車まで細かく出ています。

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また、中古車購入時の注意事項も出ています。

中古車の選び方について、翻訳したのでご参考にしてください。

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車体およびフレーム
 
ランドローバーがそうだった様に、レンジローバーは、錆びにくいアルミニウム合金のアウターパネルで出来ている。しかし、レンジローバーのアウターパネルはすべてがアルミ合金で出来ているわけではない。リアのテイルゲートとボンネットは鋼鉄からなるので、錆に侵されてしまうのは仕方がないことである。加えて、その内側の鋼鉄製のロールケージ状のボディフレームも錆だらけになってしまうことも珍しくない。
10年を経たレンジローバーの下側のテイルゲートに錆がつかないことはめったにない。典型的にこのパネルは底から上に向かって錆が進行し、ひどい例では内側のマウンティングから外れてしまうこともある。一度錆がついてしまうと、パテなどを詰めてタッチアップペイントしてもまったくの時間の無駄である。;唯一の選択肢は、取り替えてしまうことだけである。アッパーテイルゲートも錆びる。特に下側のコーナーの継ぎ目に沿ってが弱い。80年代半ば以降は、継ぎ目にプラスティックカバーの対策がなされて腐食してしまうことは減った。初期モデルでは、ひどく進んでしまった場合には、やはり唯一の治療法はアッパーテイルゲートを窓ガラスごと取り替えてしまうことである。
80年以前のボンネットは、バッジの穴から錆びる傾向がある。また、全てのモデルにおいて石はね傷からも錆びを誘発する。ボンネットのリーディングコーナーは、内側から外に向かって錆びる傾向があり、一度発生すると修理はとても困難である。
ボンネットは事故により傷つくことが多いが、交換には費用がかかるため穴埋めして継ぎはぎで直してしまうオーナーがほとんどである。不幸なことに、そのような修理はめったに長くもたない。;後になってボンネットをぴしゃりと閉めたときのショックで亀裂を生じてしまう。これらの理由から、傷ついたり、修理したりしたボンネットは避けたほうがよい。結局は、交換のための費用が高くつくからである。
インナーボディフレームは、ある場所から見ることができるがそれらの場所は、錆びに侵されやすい。二つの悪名高い錆びスポットは、Aピラーの根元周辺(フロントドアヒンジピラー)とリアのクロスメンバーである。けれども、ドアピラーはスチールを継ぎ足しできるし、リアクロスメンバーは、完全に交換することも出来き、MOTも通すことができる。なぜなら、そうすれば本質的に構造的にまったく問題ないからである。貧弱な板金や、パテ埋めの酷い仕事は構造的な価値はまったくないことに気づかなければならない。
アルミ合金は腐食に強い。しかし、まったく錆びないわけではない。レンジローバーのボディパネルは、スチールフレームと接触する部分は電食といわれるアルミの錆びを発生する。これは、主に塗装面が泡状やフレーク状に荒れた下に白い粉状のものとして見ることができる。酷い車体では、腐食は穴があくほどにもなる。これは、ボンネット下のスチールのインナーパネルにアルミ合金フロントウィングがボルトオンされている縁に沿って良くあることである。他には、ドアの底部分でもアルミ腐食は見ることが出来る。そこでもアルミパネルがスチールフレームに包まれている。
ボディの問題については、下回りも見るべきだ。懐中電灯を使って、ボディシルを照らさなければならない。そこはスチールであり、当然錆びるからだ。レンジローバーがセパレート可能なシャーシを採用しても、これらのボディシルは構造的なものであるからだ。;弱くなってくるとボディがたわむようになり、危険ですらある。シルの交換は、貧弱になったシルを避けて、ほとんどの内装を外すことが必要で時間がかかり大変退屈な仕事である。もし、シルが泥だらけならそれを注意深く観察しなければならない。最悪に腐食していても全ては泥が隠してしまうからだ。もし、シルのコンディションが確認できないのであれば、小さなハンマーで軽くたたいてみたほうが良い。硬いものを叩いた音がしたら、良し;金属音がしたら、その車からは立ち去りなさい。
車の下側の残りの部分。もう1つの問題の部分、バルクヘッド添いのホイールハウスと前後のインナーウィングもソリッドでなければならない。ホイールハウスも室内から観察できるが、フロアカバーを外す必要がある。フロアカバーは、4層にもなる。オーバーマット、カーペット、ゴムマット、アフターマーケットの防音材などである。-それは医者がする打診のようなものだ!フロントホイールハウスは、オフロードで泥がたまるコーナーから腐食する傾向がある。小さな穴であれば通常はプレートで塞ぐが、大きな穴が空いていたりや全体が腐食して、継ぎ足すためのよい金属がない場合は問題だ。社外品のホイールハウス部品は有用ではあるが、それらを取り付けることは易しくもなければ、安くもない。
スチールのホイールハウス材(フロントウイング内材)は、ボンネットを空ければ見ることが出来る。もし、その車両が通常のオフロード使用をされていれば、これらのパネルは腐食が始まっているはずなので、注意深く見る必要がある。悪い個体では、地面が透けて見えることもあるが、短時間に適当な修理をするための金属を用意する手もある。もっと酷い個体では、インナーウィングを交換するしかないが、労働集約的な仕事となってしまう。
リアインナーウィングの錆びは、フロントウィングよりましであるが、例外的に酷い場合もある。特にインナーウィング