結局、夢は叶わないのか?
苦しさがなくなったから叶ったってことなのか?
期待したほどの魔法が起きなかったことに
ガッカリしながらページをめくると
【どうして魔法が起きなかったか教えてあげる】
と書いてありました。
「え、ほんと?」
そしてめくった次のページには
こう書いてありました。
このノートには
お題に対してあなたが感じたことを
書いてもらいました。
つまり、ノートにある言葉はすべて
あなたの内から出てきたもの。
何度も何度も出てきた言葉は
あなたの中に深く根ざした思いです。
だって
お金が無いから
時間が無いから
子供がいるから
時短だから
失敗したら迷惑かけるし
不安にさせたら申し訳ないし
私なんかがでしゃばっても
私なんかがやっていいのか
こんな私が母でいいのか
こんな私が役に立つのか
やっぱりできない
絶対無理
お金があれば時間があれば子供が大きくなればフルタイムできればもっと能力が高ければコミュニケーションがうまければ
そんな私ならできるのに
そうじゃない私には無理
これを見てあなたはなにを感じますか?
マナミは愕然としました。
これらが私の内にあり
深く根ざしてるということは
魔法を、私を止めていたのが
他の誰でもなく私であるということに
気付いたからです。
私が私にガッカリしないように
夢に向かうのを止めてたんだ。
だってやる気に左右されてしまう
明るくて活発な私では
理想の世界は叶わないから。
その叶わないことを体感して
私が私にガッカリしないように
それっぽい理由をつけて必死に止めてたんだ。
そして私も
うっすらとその”叶わない可能性”に気付いてるから
そしてガッカリしたくないから
それっぽい理由を採用して
止まることを選んでるんだ。
それまでなんとなく理解していた
ノートがくれたたくさんの答えたちを
真に理解した瞬間でした。
そんなことをノートにつらつらと書いて
次の日ページをめくると
【さあここからが始まりだ】
【魔法のノートでもっと楽しい人生を、あなたの夢を叶えていこう】
と書かれていました。
マナミはようやく
魔法のノートの意味がわかりました。