昔、むかし。
あるところにマナミという
明るく活発な女の子がいました。
その明るさ活発さは「やる気」と蜜に紐づいて
やる気がある時は動きまくって成果も出るけど
やる気がない時は地蔵のごとくじーーっと動かず。
親や上司からは
よく褒められる日もあれば
よく怒られる日もありました。
マナミは
やりたいことだけやりたいな
もっとのびのび自由で楽しい毎日を過ごしたいな
と思っていましたが
子供のうちは親が厳しく
会社に入ってからは上司が厳しく
結婚し子供を産んでからは
親としての責任が重く
だんだん明るさも活発さも閉じ込めて
型にハマった不自由で苦しい毎日を過ごすようになりました。
なぜならそんな現実で生きていくには
決められたことをちゃんとこなす事が一番大事で
やる気に左右される明るさや活発さは
害になるばかりだったからです。
とにかく
”子供”として
”部下”として
”親”として
決められたことをきちんとやる。
ただ役割をこなすだけの毎日に
別にこれ、私じゃなくても良くない?
と思いながらも
その役割をこなすからこそ
この場所にいられるのだということが
分かっていたので
型にハマる以外の選択肢がありませんでした。