雑誌の編集長が変わって初めての号を買った。たいへん注目している。いや「注目」は少し言葉が違うがぴったりとした言葉が出てこない。
前号では、新しい編集長の方は文章を書いていなかった。新編集長としての今号に注力しているんだなと思っていた。
少しずつ読んでいる。感想は読み終えてから。
実家の車庫で車を水拭きしていると、バイクの人が玄関を見て、何か取り出している。ちょっと不信感がしたが、その顔は使命感にあふれていて、「何をされているんですか?」と言ったものの、それは違うかなとも思った。
「私は○○(母の元勤め先)友の会の者です。女性の方の集まりを企画して、案内を持ってきました。本当は郵送したのですが、住所違いで戻ってきたので、持ってきたんです。」
聞きながら(これは疑って悪かった)と思い、
「ありがとうございます。母は元気です。施設にいますが。いつですか、わあ○○さんも来られるんですか、母は仲良かったです。」
と手のひらを返したように対応した。気づいたかな。
なんでも電話も掛けたそうだが、出られなかったので、わざわざ来てくれたとのこと。
「事務局の○○と言います。お母様もご存じだと思います。」
母が現役だったのは平成元年まで。その頃この男性はきっと二十代半ばの若手だったんだろうなあ。
「皆さん介護者付きで来られるんでしょう?」
「いやそれがどの方も八十代以上ですがお元気で、この方は車の運転もされるんです。」
そりゃすごい。母が行くと言ったら私が介護で連れて行くのだが、喜ぶだろうな。元々その辺りの日程で外出を、と思っていたので、良い機会だ。
そんなことがあった後、介護レンタル会社から連絡があり、車椅子を試しに借りていたのを、あらためて介護保険で借りることになりました、とのこと。これを当日使えば他の人が心配することもない、そういう前提でいこう。
何事もうまい具合に行くときは行くものだ。(了)