アレルギー性でないじんましん、と皮膚科の先生が推定した。たぶんそうだろうということで、野菜と鶏肉を中心に食べることにした。もちろんそれ以外を食ったらすぐ倒れるということはないのだが、少量にとどめて、食べた前後に運動を避けるのが肝要。牛肉には少々アレルギーがあるが、それとじんましんの関係はわからない。また、食品添加物が多く入っている食べ物は極力避けたほうがよさそうだ。

 言えることは、今までも顔が赤くなっていたことがあったということ。つまり、じんましんは前から出ていた。今ほどきつい出方でなかっただけである。今はっきりと他に影響があるような出方をする理由は、加齢か、体力、抵抗力の低下か。その両方か。

 まあそのおかげで、気の進まない宴会を断りやすくなった。二つ断って、気楽になった。肩が軽くなったので、よほど行きたくなかったのだろう。詳細は省く。

 一月は中旬に大腸ポリープをとる手術がある。日帰りでと思ったら、二泊三日でしろと病院から言われた。よほど検査のときにかすが残っていたのが気になるのだろう。前日の下剤と、術後の安静で三日はゆっくりしなければならない。

 そう決まれば、その三日で何を読むか、本を選ぶ。今読みかけが『徳川家康』『アンの娘リラ』『怒りのぶどう』『露伴全集二十六巻』『この命、なにをあくせく』とあってそれらを持って行ってもいいが、もう少し軽いのを二三冊あたっておこう。全部読む訳ではなく、気分で手に取る本が変わる。気分にふさわしいのがなかったら、せっかくのバカンスがつまらない。以前はこんなときはアルセーヌ・リュパンシリーズだった。

 やっと子供の描いた絵と字がそろったので、明日から年賀状の作成に入る。段取りでは明日レイアウトを決めて、原稿を印刷を頼んでいる人に持って行く。二日くらいで原稿が完成すると思うので、二十六日に受け取りに行って、二十八日までに宛名印刷と一筆書き入れをしてポストに投函する。一日に着かなくてもそれで三日には着くと期待する。

 例年こういう感じだ。あと一週間早く子供から絵と字が届けば一日に着く段取りでいけるのに、と毎年思ってもこればっかりはしょうがない。

 年賀状を投函したら、やっと正月が迎えられる。(了)