例年に増して手と足の指の霜焼けが早い時期にひどくなったので、防寒対策を考える。足指は脳から遠く、感覚がにぶいので気づきにくく、ふと見たら赤黒くなっているところが二箇所ある。
テレビで「まるでこたつソックス」というのが繰り返しCMを流していたので、コスモスで一昨日見つけて即購入した。早速帰って試したら、床の冷たさがほぼなくなって暖かい。足首を中心に、ふくらはぎ、足先までほかほかする。寒くていろいろやるのが億劫になるところが、次に何をしようかと気持ちまで前向きになった。知り合いから「どうだったか教えて」と言われていたので、その通りに電話した。
そのまま風呂上がりにもはき続け、一晩足下暖かく過ごした。
たださすがに翌朝の自転車の寒風直撃には敵わない。体感温度は零度を下回る。足の指先はやっぱり凍えた。
指先を何かで覆って寒風から防護する必要がある。今朝はレジ袋の小さいので試した。空気の層が一つ加わるからそれだけで暖かくなって(これなら)と思ったが、層が薄いので風には負けてしまった。凍え方は同じ程度だった。
それではと考えて、古典的な方法で、新聞紙をくしゃくしゃにして、靴下二枚の間にはさんでみた。結果がわかるのは今日夕方帰宅時だが、指先を前から上下にくるむことができ、空気の層が厚くなって、いけそうな感じがする。
手も同様に吹きさらされて、霜焼けがひどい。手袋二枚では効かない。足に新聞紙が有効なら、指なしの手袋を買って、二枚の間に新聞紙といってみよう。これも有望だと思う。
とにかく霜焼けは、ひどい年はひどく、小学生の頃第四度の凍傷になってはじけたあとが残っている。見た目やけどのケロイドと変わらない。今年はそこまでいかないが、指が曲げられなくなった高校二年の頃の路線を行っているから、なんとか食い止めなければならない。
足指ほどではないが、自転車だと下半身全体が寒い日に心細い。今日は雨が降っているわけじゃなかったが、合羽を下もはいた。これも空気の層を一つ増やすから暖かくなった。上半身は前から合羽の上を着て走っている。最近の合羽の上着は中に薄いボール紙が入っているからそれだけでも暖かい。
こう書いてみると、全部紙じゃないか。(了)