長女が今週末に夫くんを連れて帰ってくる。日曜の昼飯を一緒に食うところまではいるが、それから二人で行動し、翌日は施設の母に面会したら、すぐ飛行機。その後はセネガルのところにいる妹のところに行く予定。あわただしいけど、そのくらいのことは長女は日常茶飯事。こっちはじっと熊本を守る人。

 そんな予定が決まったのは先月も早いときだったから、妻は折りをみては家の片付けと掃除にいそしんでいる。風呂場の小物も新しく、台所も少し風景が変わった。

 先月は長男が帰省して二泊したものの、熱発でずっと部屋にいた。準備していた妻はしっかり食事を届け、長男もゆっくりできたような感じ。私は一言しか話せなかった。長女の話によると、長女の誕生日に長男がなんだったかプレゼントを贈ったそうだ。優しい奴である。

 二女は来年の七月には帰ってくる。現地の子供の学校の教員の補助ということで、どんな授業をどんな責任でやっているかまではわからないが、授業をやっている写真がきたのを見ると、こっちでやっていたのと変わらずリラックスした表情だ。ま、帰って話すまではわからない。行く前と変わっていたらほっとすると思う。

 そんな風で子供はそれぞれ勝手にやっている。自分が同じ年齢の頃は、仕事でも勝手にやらせてもらわなければ嫌だったから、職場で衝突するのはしょっちゅうだった。子供はどうなんだろうか。それぞれ相談でもないことにはわからないし、わからないで構わないと思う。私の父も、私のことはほとんどわからなかっただろうから。

 自分の勤め先は、外資系が親会社になり、送り込まれた経営陣と役職者が、数年前とは似ても似つかぬ会社に変えている。上司がまともなので自分の仕事には差し支えないが、性悪説で経営しなければ、悪意のある社員の蛮行は防げないのかとがっかりしてしまう。

 昨日経営者の人と話した時にそんな方向に話が行った。性善説でやっているが、すき間をついて悪いことをやる社員がいて、やめた後まで脚をひっぱる。弁護士に相談しても、やりようがないとのこと。

 その経営者さんを私は好きで、そういう話を何時間も聞くのだが、この人は性悪説の経営はまさかしないだろうと思っている。もし二女が帰国して就職の相談がきたら、この人に紹介するかもしれない。相談がきたらね。(了)