ほかに使わないと決めた三千円で、毎月つみたてNISA(新NISAつみたて投資枠)で投資をしている。何日か前に株価が下がった時に、動揺しなかったのは、月三千円だからであって、これが月三万円だったら、乱高下した日前後に何度もスマホをさわっていただろう。三千円で、累計十万円ちょっとだから、どってことはない。今後もほったらかしである。

 友人に、年だいたい六パーセントで回せるから、もう年金をもらい始めた、という奴がいる。年金が今後六パーセント以上で増えていくことはないからだそうだ。俺は働けるところまで働くよ、と言うと、それが正解と即答された。

 今年の仕事の収入は昨年よりも六パーセント以上の増率だから、いいところだと思う。最善の投資は健康管理ということになる。

 人に聞かれたら、以上のような話をするのだが、まじめにとらえる人はあんまりいない。ファイナンシャルプランナーの答えが健康管理では、質問した甲斐がないらしい。

 健康管理という言葉を拡大解釈すると、マンションの健康管理も大事だ。紫外線による防水層の劣化や、コンクリートの中性化、給排水設備の老朽化による漏水といったことをできるだけ防ぎ、修復するということを、ひとたびマンションを取得したら、目をそむけずに実行し続けなくてはならない。

 さもなければ、雨漏りで各所が痛み、頻発する漏水による破損で、売ろうにも売れず、相続しようにも放棄されるマンションになってしまう。

 いろいろかじっていたら、分譲マンションを購入するということは、つまりマンション管理組合のルールに従って、マンションの健康管理にお金を支払っていくぞ、と自覚することだと認識した。健康管理のお金とは、管理費と修繕積立金である。

 ただマンションの健康管理が難しいのは、たくさんの区分所有者がいて、それぞれの考えが違い、なかなか方針が決まらないからだ。しかも、理事になってマンションの健康管理をすすめていこう、という積極的な人は少ないからなおさらだ。

 そこをどうにか手助けできないか?正常な健康管理の支援ができないだろうか?最近はそう思う次第。(了)