マンション管理士の試験合格を目指して、区分所有法の勉強。
先日出会った管理士の人が、これいいよ、と教えてくれた本『コンメンタールマンション区分所有法』、高かったけど購入。今日から読み始め。
コンメンタールとは注釈書のことだそうだ。何語だろうか。
既に勉強再開から半年以上経っているので、難しいという感じはなく読み進む。感想、やっぱりこういう基礎勉強は必要だ。この半年間は市販のテキストと過去問を併行して、過去問ひっかかったところを、B7判の紙に要点を書き、穴を開けてリングでつないでカード綴りを作り、赤信号やら歯磨きやらでちらちら見てやる、といういかにも試験勉強をしていたが、要るよ、こういう本での勉強。
管理士の資格取得は、なにもそっち方面で稼ごうということではなくて、本業に理論武装として役に立つからということで始めた。
始めてみると、知識がついてきて、現在のマンションをとりまく状況がとてもたいへんだということがよく理解できる。
熊本でもあと十年もすれば、築四十年のマンションが四割を占めるんだっけ?マンションの寿命を八十年とすると、折り返しだ。それなのに修繕積立金は、入居したままの金額か、一回あげただけのところがどうも大半のようだ。
このままだと仕事をリタイアしたあとに、積立金がもりもり上がっていくのを物価の上昇においつかない年金で払わなければならない。マンションに住んでいる限りは決めごとに従わなければならない。
もし積立金の値上げの合意ができないなら、ぼろぼろになっていくマンションと共に老いていかなければならない。たいへんだ。
ひんぱんにテレビでそんな特集があるのもよくわかる。
これが自己所有の一戸建てなら、雨漏りがしても、洗面器を用意すればいい、と開き直ることができるんだけどねえ。マンションと一戸建ての違いは、つきつめるとそこのような気がする。
そんな状況の改善に、マンション管理士の資格をとった上でアドバイスをして、長期修繕計画を作ることの支援や、管理規約の適切な見直し、合意形成のお手伝いなどができればいいな、とだんだん高尚な気持ちになってきた。
学生のときもそうだったけど、新しい教科書を買うと、なんか前向きな気持ちになってくる。(了)