土曜日は、アボリジニーの博物館。
日曜日は、息子の希望でプールへ。


夕方帰宅して、ブログの内容を考えていたら、胃の辺りが気持ち悪い…


トイレにいっても吐けないから、
おしっこだけする。
けど、なぜか、ほとんど出ない…

ベッドに戻ろうとする…
が、突然、
呼吸ができず、ぷよぷよのお腹は
痙攣しまくる。

ヤバイ…

死ぬかも…


妻に必死で声をかける。

さすがに、ヤバイと思ってくれた。

けど、どうすることもできない…

何しろここはカナダの超田舎村。

しかも電話がない。


emergency callのカードは持ってる。


しかし、かける手段がない。


かけるなんて思ってもなかったから。


Wi-fiしかないから、
お世話になってるミス モーリーに、
メッセンジャーで電話してもらう。

しかし彼らはここから100km離れた
街でファミリータイム…

けど、emergencycallはできるはず。

事情を説明し、911してもらう。




とにかく呼吸ができないから、
麻酔を打ってくれと願ってた。


痛みがハンパないから海老反りに…
横になったり、立ったりする。
なんとか、少しでも痛くない態勢はないかと探しまくるが、吐き気と激痛と呼吸困難で、怖くなる…




あぁ、この痛み…


5年前にも経験した気が…




あれは6年担任をしていた11月20日。
学芸会の前々日。


演出していたから、全部内容は、
ぼくが理解していて、
病院どころではなかった。

しかし、痛みに耐えきれなくて、
救急車で病院搬送。

小学校に救急車が到着し、
先生が運ばれるなんて…
恥ずかしくて、生徒には言えない…

救急車に乗せられ、
たった5キロ先の病院に行くのに、
急ブレーキが何度もあり、
酔うわ痛いわの地獄絵図…

病院に到着し、
ストレッチャーに乗せられ、
ドラマのように、
「1.2.3で移動するよ〜」と
レスキュー隊が言う。

救命救急のお医者さんが、
ぼくの巨体を一瞬持ち上げる…

ドンと軽く落ちる…

と同時に痛みが消えた…

そうだ、尿管結石だ!






そんなことを思い出しながら、
這いずりまわって耐える。


911したところで、ここから病院へは
どこに行っても1時間以上…


あの救急車の思いだけはごめんだ。

なんとか耐えなければ…

自分で自分の思い出と戦う。



少し痛みが柔らかくなってきた…

痙攣は続くけど、
呼吸ができる!

妻にレスキューを断ってとお願いする

妻は困惑してる。

当然か…


ミス モーリーに電話をする妻。
ミス モーリーも困っただろう。
けど911は止めれないとのこと。

そんなこんなで、救急車到着。

妻に断ってくれと懇願…

妻はこんな時でも冷静で、
どれだけ金額がかかるかを
思案していた…


ぼくは、
「911って、無料じゃないの?」
と思っていただけに、
自分の無知を恥じる。


高額になるかも…
の妻の言葉に、
ここは、死んでも耐えるしかない…
と、死を覚悟する。


レスキュー隊員が、
来たからには診察したいとのこと。

緊急のためなのかな?
土足で入ってきた。


痛みでのたうちまわっていたが、
レスキュー隊員を見て唖然…

来たのが、
まさかの役場の受付の若い女性。
とても優しいアジア系美人カナダ人。
何度も家の件で話してる間柄だ…

もう1人は、学校の1年生女子のママ!
毎日お迎えに来てるから、
当然、挨拶済み。


えっ?
なんで?
受付嬢とAlexisママなの?
ナースは?救急隊員は?

そ、そうか…

ここは、超田舎…

彼女らが救急も担当するのか!

けど、
Alexisママ、なぜガム噛んでるの?

そして、なぜ、
2人とも半笑いなの?
なんでだろう〜♫?なんでだろう〜♫


ママはガム噛みながら、
熱を測るから口あけな!
tanも上げろ!口閉じろ!
って、SMの女王かよっ!!
と、つっこめないが妙に頭は冷静…
何しろ英語が聞き取れる…
人は死ぬ前に第六感が覚醒する!

受付嬢は、
「薬は飲んだ?」
と聞いてくる…

いや、今、体温計くわえてるから、
答えられないよ。
ちょっと待って!

「どっちですか?」

と、しつこいから、
首を振る。

「薬嫌いなのね…うちの旦那と同じ」

えっ?
結婚してたの?
若いのに意外!

って、もうどうでもいい!!


と、
もはやショートコント状態…



とても、この2人と救急車に乗って、
病院に行くなんて、無理無理無理〜

死ぬほど、痛いけど、
もう耐えるしかない。



すると、
受付嬢が、
熱も脈拍も大丈夫。
けど、
念のため病院に行こうとおっしゃる。

いや大丈夫!
痛みも収まったから、平気!
と、嘘をつく。

すると、
じゃあ痛みのマックスが10なら、
今いくつ?
と謎の質問…

ぼくは、7か8と指で合図。
7か8を指でどう表すか模索…

すると、妻がすかさず、
「そんな高い数字言うと救急車よ」
と大きな声…

すぐに、指を2に変える…
妻は
「この人、英語苦手なんです」
とフォロー。

お金って怖い…

なんとか納得してもらい、
救急搬送拒否書にサインする。

そんな書類あるのか…と思いつつ、
めっちゃ痛いのに本人の手書きって!
と内心突っ込む。


救急車は無事に帰った…


無事にって変か…
ぼくが頼んだからなぁ…


けど、その後が大変だった…


痛みが再発し、
冷や汗だらだら…

何分間、気持ち的には何時間、
痛みと戦ったか…

もう記憶が定かではない…

けど、もう救急車は呼べない。

背水の陣で自力治癒しかない…

途中から記憶がなくなった…





朝方に目が覚めた。


どうやら、途中で、
妻がくれた薬のおかげで眠った様子。




痛みも収まった。


結局、原因はわからないが、
たぶん尿管結石だと思う。



男性の再発率は、5年以内に、
90パーセント…(妻の調べ)


ちょうど5年目…


何もカナダで的中しなくても…


やっと落ち着いたから、
こんな風にブログできる。


あぁ、健康って幸せだ…