カナダ及び先進国の問題として、

食品ロス(まだ食べられるのに捨てる)

がある。

 

日本の食品ロスも大変多いが、

カナダの食品ロスも、すごい。


カナダ人の考え方の中に、

「もったいない」

という精神は非常に少ない。


日本のぼくのクラスでは、

「なるべくクラスに運ばれた給食は

自分たちで食べきろうよ…」

と子ども達に話をする。


環境問題うんぬんで、

子どもたちができることは少ない。


ゴミを出さないように、

工夫して食べれば環境にも優しいし、

子どもたちにもできる。


そう伝えると、

だいたい、いつも食缶は空だった。

 

無理やり食べさせたことない。

 

食べられない子には少なく、

食べられる子にはたくさん、

もっと食べたい子には、

お代わりをどうぞっ〜


というシステムにしていた。

 

たまに残ることはある。

そういう時は、申し訳ないと思い、

あきらめる。

 

ここグランアイルの子どもたちが、

食べ残しを、がっつりバケツに

捨てたあと、


すぐに、果物のお代わりを

取りに行く姿には、

やはり違和感がある。


他にも、一口だけ食べて、

捨てるという行為にも…

 

カナダの授業でも、

ビデオ教材で、

「食べ残しはやめようね」

という内容を見せてはいるが、

なかなか定着しそうにない。

 

これは、大人から手本を示し、

子ども達に、しっかり伝えなければ

「もったいない」は根付かないだろう。

 

また、この学校では、

たくさんの植物を育てていて、

その肥料(コンポスト)に給食の

端切れが使われている。


温かくなってきたので、

今日はポテト、キャベツ、人参・・・

など、

たくさんの植物を植え、

そこにコンポストが大量に使われた。


きっと、秋にはたくさんの野菜が

育つことだろう。


ポテトをタイヤで育てるなんて…

すごい発想だわっ


 

6月末でお別れしてしまうだけに、

植えた野菜を収穫できないのは、

残念だ。


しかし、

コンポストにできないぐらいの

たくさんの食品ロスを

毎日出していることには

変わりない。


食品ロス < コンポスト

になる日が来る努力を考える。