朝5時に起き、6時にチェックアウト。
エレベーターは、4日経ったにも
かかわらず、結局直らなかった。
朝から、10個のBaggageを

フロントに運ぶ。

予約していたタクシーに飛び乗り、
一路バンクーバーの空港へ。
さよならバンクーバー!!

8時の飛行機だけど、
6時半には空港へ着いた。
チェックインは、空港の機械を
ポチっとする。
トランクは機械から出てくる、
レシートを貼り付け
専用の機械にのせる。

ここで23キロの壁。
ブブーと機械が鳴り、
1個だけ、23.4キロと表示。
後ろには、荷物を機械で預けようと
長蛇の列・・・

急いでトランクから荷物を出し、
もう一度トライ。


今度は、22.4kg!
服を少し減らしただけなのに、
1キロ?
どういうこと?
と思いつつも、
とりあえず第二関門も突破!

次は手荷物検査。
またも、トラブル。
ガラガラと引く、スッチーバッグが
ぱんぱんで、でかい!
と、突っ込まれる・・・
またも、急ぎ減らして、
薄くする。

さらに、スキャンされた
手荷物の中に、
何かがあると、
黒人女性警官に突っ込まれる。

えっ?日本ではそんなこと
言われなかったぞ!
なんでやねん?

全部の中身を出すと、
教材として使用する予定の
墨汁が入っている。
新品だから封もしてある!

事情を説明して、
これは必要なんだと言っても、
液体の持ち込みは、
100mlまで。


新品の墨汁は
180mlある。


「それなら半分捨てる!」
と言うと、


妻が
「もう一度カウンターで、これだけ
 預かってもらうように言ってくる」
と言い出した。


「えっ?時間ないぞ。しかも、英語で
 そこまで交渉できるのか?」


と思いながらも、妻の勢いに折れる。
「じゃあ」
と、パスポートと航空券を渡す。

ずっと3人一緒だったので、
息子は意味がわからず、
ただただ、妻が警察官に

連れていかれるのを見守る。
「もしかしたら、飛行機乗れないかも…」
と思いながら、出国ゲートへ。

息子は、妻の荷物も持ち、
「たくましくなったな」と感心した。

出国の時間がせまる。
しかも、乗る飛行機は、プロペラ機だ。


 息子は、妻がこないことを

気にかけている。
そりゃそうだ。

10分前になり、
「来た!」と息子が叫ぶ。

「あぁよかったよかった。」
と思っていたら、
「無理だったぁ…」の一言。
「なんで?」と聞くと、
「30ドル追加料金がかかるって

言われたからもういいや」って

言ったのだという。


「ふーん」と言うと
「墨汁100円だよ。

それに2700円運ぶって、
 意味わかんないでしょ。

だからあきらめた。」

確かに、言う通りなのだが、
墨汁がないと、

習字は教えてあげられない。


どうすれば、よかったのか、
飛行機の中でずっと考えていた。

やはりあの場で半分捨てるべき

だったのか?
そもそもなぜトランクに

入れなかったのか?
日本ではなぜ手荷物検査に通ったのか?

そんなことを考えているうちに、
いつのまにか機内で眠っていた。

気付くと、Smithersへ到着。


 ものすごい小さな空港で、
沖縄の離島のような空港だ。

Granislの小学校の女性の先生が、
迎えに来てくれることになっていた。

すると、でかい白人のおじさんが、
ぼくらをすごい高いテンションで
迎えてくれる。

「この人でまちがいはない。」
と思っていたが、
妻の言う、女性の先生とは、
あきらかに違う。

どうやら、
校長先生自ら、迎えに来てくれたようだ。
このすごく優しい
カーネルサンダースのような
おじさんが、
荷物を運んでくれ、
運転をしてくれ、
食材を買い込むのに付き合ってくれ、
いろんな場所を案内し、
学校へも連れていってくれた。


 10時に着いて、14時まで運転し
部屋まで付き合ってくれたので、
もう感謝しかない。

ありがとう校長先生!

月曜日からよろしくねっ!
と伝えると、
校長先生は水曜日しか来ないという。
他の学校と兼務しているのだ。

今日も長い一日だった。
自然いっぱいのすごい村Granislの
2か月の生活のスタートだ!


 楽しみ~

「カナダのグランアイルは、学校がでかい!」

昨日、ぼくが行く学校を、見学したらものすごくでかかった。

でもこの学校は、でかいわりには、人が少ないと聞いてびっくりした。

特にこのグランアイルの村も人口が300人しかいないのもびっくりした。

お母さんに聞いてみたら「昔は、いっぱいいたけど、みんな街に行ってしまった。」と言っていた。

でも、すごい湖もきれいで、街をはなれる必要がないのになと思った。

ぼくは学校で充実した毎日を送りたい。