ようやくウクライナの大統領が決まり、少し落ち着いた感がある。落ち着いたというのは、西側よりの大統領になったからだ。

もしロシアよりの大統領のになっていたとしたら、事態は急展開を迎えただろう。親ロシア派の武装勢力が今も空港をはじめ、東部エリアを占拠し、ウクライナ正規軍と対立の様子だが、この展開はどうなっていくのか? 

6/14(土)に国際生涯学習文化センターでウクライナ大使(交渉中)を迎えて講演会が予定されているが、このウクライナ情勢を知ることは、ウクライナ理解とともに、ウクライナとダブって考えなければならない日本の現実問題なのだ。

このウクライナの親ロシア派とは、日本でいう親中国派日本人だということだ。沖縄の土地は中国に買いあさられ、親中国派の人も増えていると聞く。沖縄なら、過去は琉球王朝なのでわかる気もするが、日本の政治家の中にそうした親中国派がいることは許せる問題ではない。しかし、政治家をはじめ、母国を心配するよりも「金」に弱い日本人も増えている現実もある。


私は、このことは、祖国を愛する心が戦後のアメリカの占領政策によって軟弱にされ、今その成果が現実として現れているということだと思う。「尖閣の小さな島のひとつくらいどうでもいいじゃないか」と言った、少し前に出所した有名実業家もいたが、それが今の教育の成果を反映している。「たかがひとつくらい」は「たかが日本くらい」なのだ。母国を愛する気持ちは薄氷のようになっている。

平和憲法があるから日本は攻めてこられなかった。ではなく、アメリカの核の傘に守られていただけだ。本当に守らなければならない私たち自身の自覚が問題なのだ。

世界には、現実として、話してもわからないロシアや中国があるということをこの「ウクライナの現実から学ぶべき」だろう。