基本的には
「面白かった」「感激した」「笑った」「考えさせられた」
という読後の感想しか書きたいと思っていなかったので、
読んでみたけど「これはイマイチだったなー」とか「疲れて途中で読むのをやめた」
本はブログに書いてませんでした。
が、
この本は、、うーん。と。なんて言ったら良いやら
伊藤くんAtoE
柚木麻子
もうね、伊藤くんがすっごい嫌なヤツなの(笑)
すいません、ネタバレになりそうなのでこれから読む方は以下は読まない方がいいかも?
ナルシストで自己愛が強くて、まだ何者でもないのに俺は他と違う、いつかひとかどの人間になれるとか勘違いしちゃってる伊藤くん。
大学を卒業してもろくに就職もせず、シナリオライターなどのいろんなセミナーを受けて、受けるだけで何もしないのだけど、何かを得た気になっている伊藤くん。
たまたま実家が金持ちで身なりはちゃんとしているし、顔やスタイルも良い伊藤くん。
嫌なヤツなの(笑)
伊藤くんを好きになっちゃった女の子とか、嫌いな伊藤くんに好かれちゃう女の子とか、シナリオライターとして成功した伊藤くんの先輩の女の子とか、、
A〜Eパターンの女の子達の目線で書かれています。
読んでいくうちに伊藤くんの良い面とかが出てくるのかな?
実は良いヤツだったり?
って期待はしない方が良いです
「あーっ!もう!あんたもったいないよお。伊藤なんか捨てて、クズケンにしなよ!ほら!」
(クズケンがまた良いヤツなんだ、これが。クズケン呼ばわりされてるけど)
と、登場人物の親友?になったような気持ちでヤキモキしながら読んでました。
最後の最後も
これかよぉー!伊藤!お前は本当に、、、
て感じの読後感でした。
あまり読後感が良くなかったので、感想文を書くのは気がひけてたんだけど、
書いてる最中にニヤニヤしてきちゃった
やっぱり面白かったのかも。
リアルに目に浮かぶ人物像だったり、
「恋愛って、、そうなんよねぇ」
な、物悲しさだったりが書かれた本だったから、モヤモヤした気分でも最後まで読めたのかもしれません。
怖いものみたさ?で、読んでみるのはオススメです