小鳥とリムジン〜小川 糸〜
素敵な表紙だなぁ
と思って、読むまで部屋のコーナーに飾っていました。
表紙の通りほんわかしたお話しなのかな?と、思っていましたが、、、。
読み始めは主人公、小鳥の環境があまりにもひどくて、顔をしかめながら読んでいました。
性依存症の母に育てられ、母の相手から虐待をうけるのを避けるため、トイレにしか居場所のない主人公、小鳥。
唯一できた心の繋がりの親友との悲しい別れ。
どこに逃げ場もなく、自ら施設に逃げ込むがそこにも救いは無く。
大人になった小鳥の前に現れた父(?)コジマさん。
大金と引き換えに病に侵されたコジマさんの看病をし、最期を看取る。
小鳥が勇気を出してリムジン弁当に入っていく時から、人生はどんどんと変化していきます。
出会う人達との心と身体の交流を持ち、幸せになっていく物語。
読みながら、色々な事を思い出しました。
コジマさんてだけでコンブさんのこと、思い出したり
主人公みたいに虐待をうけている子供達がいるのは、物語だけじゃなくて、とか。
思い出した事。
十年以上前です。
横須賀へライブに行くために京急に乗っていた時に、話しかけて来た男の子。
「この電車はOOへ行きますか?」
行き先の全く違う電車に1人で乗っていたあの子は、小学校にあがったばかりじゃないかな。
ランドセルに絵本を詰め、黄色いニット帽をかぶって、、これからおばあちゃんの家に行くと言っていました。
話しをしたところ、お金もほとんど持っていないし、、乗り換えもここからでは複雑すぎる。
私達では乗り換えもうまく教えられなくて不安になったので、ボスが一度男の子を連れて駅員さんに相談しに行きました。
その後警察が来てその子を保護したのですが、、
彼は母親から虐待をうけていたのがわかりました。
警察官が黄色いニット帽をとると、殴られたようなコブだらけ。
衣服をめくると、コテで焼かれたような火傷だらけ。
保護者であろう母親に電話をかけても喚き散らすだけで埒があかないので、結局遠くから祖母が迎えに来ることになったそうです。
その事を思い出して切なくなってしまった。
あの男の子は元気でいるかしら。
無事に逃げ切って、幸せでいるかしら。
小鳥のように、幸せになってくれていますように。
願う事しかできません、、












