私は日頃、クライアントさんたちのネガティヴな思い込みの解放に勤しんでいますが、私自身も日々、自分の潜在意識のクリアリングを行い続けています。
そんなある日の夜。
郊外型のカフェに晩御飯を食べに行きました。
昼間は混雑しているこのカフェも、夜は比較的空いています。
私が食事を済ませてしばらくすると、私の隣の隣(一つ席をあけた隣っていうことですね)に、70代とみられる男性と、50代後半から60代に入ってるかな~とみられる男性の2人連れが座りました。
私は、創造主に「私が今解放すべき思考パターンを観せなさい(聴かせなさい)」とコマンドしておいて、あとは、ひたすらボケーっとしていました。
この2人連れの男性は、格好からしてテニスをした帰りのようでした。
(多分)70代のおじいさんは、見た目はつるっ禿げで、かなりの老人とみられるので、あのお歳でテニスをしてるなんてスゴイな~、カッコイイな~、スーパーおじいさんだな~などと思いながら、2人の会話を聞いていました。
すると、このスーパーおじいさん、英語が堪能でいらっしゃるようで、お連れの(多分)50代後半~60代に入ってるかな~と思われるおじさんに、英語に関するアドバイスをしたり、教えたりしています。
スーパーおじいさんどころか、超スーパーおじいさんでした。
なんのこっちゃ!?
と、これはまあ余談でしたが f^_^;)
英語の勉強の仕方とかをアドバイスしている超スーパーおじいさん(←この呼び方、実は気に入っています(#^.^#))に、おじさんの方は、「ちょっとわかるようになってきたあたりが一番面白いですね~」みたいなことを言っています。
超スーパーおじいさんは、「○○○だと、やめちゃうよね、テニスと同じだよ」みたいなことを言っています。
この会話を聞いていて、
ある知人のことを思い出しました。
とにかく学ぶ、勉強するのが好きな人で、いつも何か習い事をしています。
そして、成長したい、成長したい、と口癖のように言っています。
でも、この方、教わったことを覚えないんです。
正確には、教わった瞬間は、理解したり覚えたりして「わかるようになった!できるようになった!(成長した!)」と言って喜び、先生に褒められたりすれば、もっと喜びます。
でも、その喜びをいつまでも味わいたいらしく、次の瞬間には覚えたことを忘れるんです。
だから、同じことを何度も習いに行くこともよくあります。
例えば、パソコン教室。
あれ~?去年も行ってなかったっけ~?
成長する、できるようになる、というのが、ものすごい快感のようなのです。
もちろん、私もそうですし、みんなそうですから、わかりますけどね。
ただ、ハムスターがくるくる回る輪っか(・・あの、何ていうんでしょうねぇ、ネズミやハムスターの遊具っていうんでしょうか、走っても走っても、その場で回ってるやつ)の中を走っていて、一向に前進したり、上昇したりしない、みたいになってしまうのは嫌だな~と思いを巡らせていて、ハタと気づきました。
完全に成長したり、目的を達成したり、完全にできるようになったり、または最初からできてしまったり、すると、退屈になってしまうんですね。
他にも、ダメな自分からすごい自分になった瞬間、スランプから脱した瞬間、寒~い外から帰ってきて暖か~いお風呂に入った瞬間、灼熱の太陽に照らされて燃えるように熱くなった体を冷たいシャワーで冷やした瞬間、などの快感を求めて、人はぐるぐると同じ輪っかの中を走り続けるのかも知れませんね。
磨奈