2020年5月7日 さそり座の満月

 

 

たくさんの感情を味わった
ながいながいGWが明け、

 

ウエサクの満月とよばれる
覚醒のための
高次のエネルギーが降り注いでくる
と言われる日に、
 

わたしは
ようやく紹介状を持って
大学病院を受診しました。


 

 

新型コロナウイルスの影響なのか、
それともお昼の12時半
という予約時間のせいなのか
想像していたよりも
ずいぶんと人が少ない印象でした。

 

 

 

GW中
家でのんびり過ごしていて
体調がとても良くなった
と感じていたけれど、


病院内を少し歩いただけで
ウソみたいに
しんどさが襲ってきて驚きました。

 

 

 

息苦しい、

 

カラダがおもくだるい

だんだん足がまでガクガクしてきて

 

はぁ〜しんど、

と思いながらとぼとぼ歩く。

 

 

 

 

しんどいときは
多くの場合、

カラダから意識が抜けています。

 

 


カラダがしんどいので、
そこにいたくない、

ということは

想像しやすいかと思いますが、

 

でも
これこそが、


痛みやしんどさが続く
原因でもある、

とわたしは考えています。

 

 

 

カラダがしんどいときは、
あえて、
カラダに意識をしっかりと収める。

 

(この状態を

『からだにグラウンディングする』

といいます)

 

 

 

そうすると
身体の不調が
次第におちついてくるのです。

 

 

 

知らず知らずのうちに

浅くなっていた呼吸も

自然と深くなるし、


全身に
ちゃんと血が流れる感覚がわかります。

 

 

 

魂うた®︎の師匠、
本郷綜海さんに
伝授してもらった
このグラウンディングを
体得して、
ほんとうによかったと
しみじみ感じながら
待合の椅子に座りました。

 

 

 

何度も身体から意識が

向けるのを感じては

 

グラウンディングし直す、

 

を何度も繰り返して

 

ようやく椅子に座っていられる状態、

なほど

わたしの身体は

本当に限界寸前でした。

 

 

 

 

 

今日も内診するのかな〜
 やだな〜

と思いながら
 

レントゲンをとるかもしれないと
金具のついていない下着を選び、
 

インナーは
少しでも放射能の影響を軽くしたくて
ヘンプ 100%のタンクトップを選んで

着ていきました。

 

 

 


ミントオイルが
放射能を中和してくれる
と聞いたことがあって、


塗っていくつもりだったのに
忘れてしまったことに気がついて
「あー…」
となったりして

 

呼ばれるのをただひたすらに待つ。

 

 

 

やっと呼ばれて

消化器内科の診察室に入り、

問診を受ける。

 

 

 

「大腸カメラを撮ってもないのに
 なんできたの?」的な

感じだった医師が、
 

わたしの現在の症状や
ここに来るに至る経緯を
話すと
だんだん表情が変化する。

 

 

 

「症状をきいたところ
 ちょっと詳しく検査した方が良さそうだな、
 と思うんだけど、
 今日夕方までいられる?
 時間大丈夫なら
 今日CTとることができるよ」


と言う。

 

 

 

 

なにやら検査にも順序があるようで、
まずは血液検査をして
腎臓に異常がないかどうかを確かめてから、
ヨード造影剤を入れCTを撮り、
その結果を受けて
大腸カメラ検査をするとのこと。

 

 

 

せっかく
仕事を休んで来ているわけだし、

身体は限界寸前だし、


検査は早いほうがいいな、
と感じたので、
CT検査を受けることにした。

 

 

 

血液検査をするために
移動して待合で待っていると、
ふと
モニターに書かれた文字が
目に入りました。

 

 

ーーーーー

【検査結果に要する時間は以下の通りです】

一般検査 60分

腫瘍マーカー 90分

ーーーーー

 

 

 

ほかにもなにやら書いてあったけど、
わたしには
 

ーーーーー

腫瘍マーカー
ーーーーー

 

という文字だけが


ドン!
と目に入ってきて


「あ、わたしの受ける
 血液検査はきっとコレなんだろうな」


と感じ、

一瞬ドキッとしたけれど、


それでわかるなら
それでいいか、
とも思った。

 

 

 

採血をしてくれる看護師さんは
華奢で小柄。

 

 


眼鏡をかけていて、
パッと見、
不機嫌そうに見える
年配の女性でした。

 

 

 

不思議なんだけど、
その方を見てすぐに
わたしは


「毎日ほんとうに
 おつかれさまです。
 ありがとうございます」
という気もちが湧いてきました。

(理由はわかりません)

 

 

不機嫌そうに見えた彼女は
ちっとも不機嫌じゃなく、


やさしい目で
わたしを見ながら

わたしの腕を大切に扱って
採血をしてくれました。

 

 

 

『腫瘍マーカー』
という言葉が
気になっているわたしは

「待合のモニターに
 検査結果にかかる時間のことが
 書いてあったんだけど、
 わたしが受ける検査は、
 一般検査ですか?
 それとも
 腫瘍マーカーなのかなぁ?」


ときいてみました。

 

 

 

彼女は
とてもやさしい表情で
 

「うーん ここに書いてあるの見ると
 たぶん腫瘍マーカーじゃないかなー?
 ちょっと調べてみるね」


と言って、
採血後にパソコンで見てくれ、


もどってきて
よくわからない
アルファベットと数字を言いました。

 

 

 

わたしが
「???」
という顔をしていると、


つまりは腫瘍マーカーでした、
と教えてくれました。

 

 

「じゃあ結果は90分後ですね。
 ありがとうございます」
とお礼を言って、

「はーそうかー、
 今日がんかどうかがわかるんだー」
と思った。

 

 

 

すこし
そわそわするような、
でもはっきりしていいじゃないか、
という
二つの感情が
行ったり来たりしながら、
家で待つ娘と、
離れて暮らす息子に
現状を伝えるためLINEをする。

 

 

 

 

検査結果は90分と書いてあったのに、
再度診察室に呼ばれたのは
60分後でした。

 

 

 

医師は淡々と
「検査の結果、
 腎臓に異常がないことがわかったので、
 この後CT撮りますねー」
と言った。

 

 

あれ?
腫瘍マーカーの結果は?
と思い、
きいてみる。

 

 

こたえは
「アレはまだ時間がかかるからねー」
だった。

 

 

「帰るまでには結果出ますか?」
ときくと
「いや、どうかわからない」
と言う。

 

 

あれれ?
と思ったけど、
血液検査だけでは
がんかどうかの判断は
できないってことなのかな。


とわたしなりに解釈をして
納得することにしました。

 

 

 

 

造影剤を使って
CTを撮るのははじめてでした。

 

 

 

放射線科の
あの独特の匂いが苦手だ。

 

(放射線科で働いている人は
 ほんとうにすごいなぁと思う。
 被ばくのリスクもあるのに
 患者のために貢献しようというのだから)

 

 

こういうときにこそ、
エッセンシャルオイルが役に立つ
はずなのに…
家に置き忘れてきたことを後悔する。

 

 

 

 

同意書に
サインをし終えて待っていると、
老夫婦がやってきて
2人で「暗くてよく見えん」
と言いながら
同意書を声を出して
読んではチェックしていた。

 

ああでもない、
こうでもない
と言いあいながら。

 

 

 

そんな声を聞きながら、
あーこうやって
連れ添ってきてくれる人がいる
って
すばらしいなぁと思いました。

 

 

 

パートナーがいないわたし。

 

 

この先大丈夫かな、
と心細くなって、
少しさみしさを感じたのでした。