倭姫衣ができるまでのお話を書いています。
生きているのは今。
だから、過去世とかあんまり関係ないのかもしれない。
だからどうでもいいお話ではあるのだけれど、
倭姫衣ができるまでのお話でちょっとロマンチックな物語だから、ちょっと私は気に入っていたりするところなのです。
日本昔話みたいなお話です。
興味ない方はスルーしてください。
倭姫衣ができるまで〜過去世編〜
そもそも何で私はそんなに「機織りをして」って言われるのか?
昨年私が、彼と機織りをして暮らしていくことを本気で決めるのが怖くて、熱を出して寝込んだりしていた時期がありました。
その直後、私の最も信頼する友人にみせてもらった過去世があります。
みにいったのは、
「機織りにまつわることで心残りなことがあり、今世の私に伝えたいメッセージがある過去世」
出てきたのは時代考証的には飛鳥とか奈良時代とかそんな遠い昔の日本の海辺の島。
25歳くらいの娘の私は何か赤い布のようなもの作って暮らしていました。赤い布は巫女さんが使う道具みたいな感じがして、それは私にしかできないものみたいでした。
私には、とても大切に想っている恋人がいて彼は海の向こうからたまに私に会いに来てくれました。
だけど私は、お役目があって彼とは会ってはいけない身分のようでした。
彼に会いに家を抜け出しては連れ戻されて、陰陽師みたいな気配の男や、山姥みたいなお婆さんに私は監視され、彼を想って泣いていました。
次にみた場面は私は30代後半になっていました。
その時の私は同じことをしているみたいだったけど、屋敷は大きくなり、私はもっと大がかりにとらわれていて、彼のことは諦めているような感じでした。
私はこの仕事をしないといけない。
この人たちの言う通りにしないといけない。
だけど、私をここに閉じ込めてこれをさせている者たちには決して心を開かない。そんな雰囲気でした。
ある日、純真で人を疑うことをしない彼が私に会いに来て、私が制するのを聞かず近づいてきたところを、屋敷の男たちに捕らえられ私の目の前で彼は殺されました。
最後の場面。
その過去世が終わる時。
そのシーンは、少し小高い山のみえる暗い海に私が沈んでいくところでした。
悲しい過去世でした。
過去世をみてこんなに大泣きをしたのは初めてでした。
最後に、この過去世の私が今世の私に伝えたいメッセージを聞いてくれました。
私の口から出てきたのは
嘘をついてはだめ。思っていないことに従ってはだめ。
大事な人を信じられなくて諦めたから…
そして最後に、彼の腕の中でお役目で作っていた赤い布を持って微笑んでいる私が、
その仕事をしながらその人と幸せになっていいよ。
ってメッセージをくれました。
赤い布は、きっと私が織って作っていたもの。
「機織りをしなさい」は、ここから来ているんだって、私は確信しました。
だから、機織りしてると私の魂は喜ぶんだなって。
私は思ってるんです。
そう。
過去は過去。
今は存在しないことだから意味のない話なのかもしれないけど、
それがひとつのきっかけだったとしたら
それはそれで面白いなって。
それがあったとしても
なかったとしても
ここから先の私は変わらないのだけど。