こんばんわ。manananinoのJohnです。
本日2つ目のブログです。

昨日のブログでご紹介しましたテレビ番組『かんさい情報ネット ten!』の特集で
『世界が注目・・・フェアトレードとは?』 を見られたでしょうか?

僕はお店が終わってから録画した分を見ました。

フェアトレードについてギュッと凝縮されて、分かりやすい特集だったと思います。
あの特集を見られてみなさまはどう感じたでしょうか?

フェアトレード商品の多くは貧困に喘ぐ発展途上国で作られています。
フェアトレード商品を買うことによって世界から貧困を無くすきっかけのひとつとなり、
今後世界の問題解決に大きく貢献する仕組みだと考えられています。

どうして「フェアトレード」という言葉が注目されたのか?
それは今までがフェアな取引が行われて無かったという皮肉な裏側があります。

【通常の取引】
生産者 ⇒ 仲介業者 ⇒ 輸入業者 ⇒ 商社 ⇒ 販売業者 ⇒ 消費者


ビジネスとしてより多くの利益を出す為に中間業者は工夫します。
しかし市場のニーズとしてどんどん低価格化が求められます。
それによって生産者の収入が圧迫され、作れば作る程赤字になるような現状が起きています。
それならば生産者は仲介業者と交渉するなり、業者を変えるなり、または違う仕事をすれば良いのでは?
裕福な日本ではそう考えてしまうかもしれません。
しかし、貧しさゆえ充分な教育を受けてこなかった生産者たちは仲介業者との交渉術を持っておらず、
新しいことを始める資金も知識もなく、他の仕事なんて到底ありません。
結局は、仲介業者の言い値による取引しか出来ず、毎日ギリギリの生活を強いられてます。
そして、一番の問題は、貧しさゆえ自分の子供にも充分な教育を受けさせることが出来ず、
いつまで経っても貧困から抜け出すことが出来ないことです。

そこでフェアトレードでは
生産者 ⇒ 輸入業者 ⇒ 販売業者 ⇒ 消費者

中間業者を減らし、生産者に対して適正な価格が支払われます。
その為、市場価格がどれだけ暴落しても決められた価格は守られることにより生産者の生活が安定します。
適正な価格の基準は、国際的な第三者機関が設定し、また品質や労働環境に関する基準もあります。

※ 上記基準はフェアトレードマークの認定受けた商品の基準となります。

【フェアトレードマーク】

$あつ~い店長があつ~く語る



フェアトレードは社会貢献活動の一環として今、大手企業からも注目を集めています。
しかし『果たしてフェアトレードはビジネスとして成り立つのか?』との見極めが難しく
また課題も多いので、大半の企業が踏み留まってしまってるのが現状です。
以上が簡単な特集の内容です。

円ひろしさんが特集へのコメントで『中間業者を減らしてコストを抑えてるのなら
もっと商品価格を安くしないとフェアトレードは広がらない』とおっしゃってました。
ごもっともな意見です。しかし何故中間業者を減らしてコストを抑えてるのに
価格が割高になってしまうのか?通常の仕組みで生産者が一体どの様な生活を
強いられてるのか?もう一度考えて欲しいです。

フェアトレードの商品は、自分たちの力だけでは貧しさから抜け出すことのできない
農村部や僻地での小規模生産に取り組むことも多いです。
知識や技術を持たない生産者への1からの技術指導や、日本品質まで高めるための
徹底した品質管理なども含め、どうしてもコストがかかってしまいます。
また生産者に対する取引価格が保障される分、商品価格が割高になってしまう事が多いです。

しかし、フェアトレードという仕組みが生産者のためになるというだけではボランティアと変わりません。
フェアトレードの認知度が低い日本で消費者に支持される為に、プラスαの商品価値を
どう訴えかけるかによってこれからの広がりが期待されます。
それは日本でも多く存在するフェアトレード団体や、私達フェアトレード商品を扱う
販売者の使命であると感じております。

そんなフェアトレードビジネスで成功した、昨日の特集でも紹介された企業があります。
またその事については次のブログで触れたいと思います。

番組を見られた方、またこのブログを最後まで読んでくださった皆様。
買い物をする際に、フェアトレードマークが付いた商品を見つけたり、フェアトレードショップを訪れたとき、
そういう商品だと知って、是非フェアトレードについて考えてみて欲しいです。
その上で選んで買い物するのは消費者です。番組の特集でもそう締めくくられていました。

私が感じるフェアトレード商品の魅力は、お客様が生産者との繋がりをより身近に感じれる
温かみある商品であるというところにあると思ってます。
それはmanananinoのコンセプトである『世界がご近所に感じられる雑貨屋』
核となっています。