こんにちは。

41歳鍼灸マッサージ師の山本 ななです。

最近、自分の中でとても大きな変化がありました。

恥ずかしい話ではありますが、20年目にして、やっと鍼灸マッサージ師として、どんな治療家になりたいかが決まりました。

そのことについて、自分の過去も振り返りつつ、書いていきたいと思っています。

 

 

「死にたい病」

まずは子供の時のことから。

家庭環境など色々なことがあり(思い出すとフラッシュバックしてしまうので、ここでは割愛します。)、私は小学1年生にして常に「死にたい」と思うようになっていました。

しかし、笑っていないと殴られるような環境にあったため、いつもニコニコ元気いっぱいな子供を演じてきました。おかげで、笑顔で心を隠すという嬉しくない技術が身についてしまったのですね。

そして私は、心から誰も信じられなくなり、ものすごくひねくれた自己肯定感が奈落の底くらい低い人間に育ってしまったのです。

それから、大人になるまで、いや、大人になっても「生きているのは苦しい。何のために生きているのだろうか。早く死にたい」という気持ちを持ち続けたまま生活をしていました。

若いころには自殺未遂もしましたし、もちろん精神科や心療内科のカウンセリング、果ては色々なスピリチュアルなものにも縋ってみたり、色々な心理学の本なども読み、自分でインナーチャイルドを癒す方法や自己肯定感を上げる練習なども試してみましたが、この「死にたい病」は治りませんでした。

 

 

そんな不安定な精神状態で生きてきましたが、結婚し、子供も2人生まれ、そして離婚も経験しました。

母になり、少しずつ精神的に強くはなっていったものの、常に鬱のような状態は続いていました。

でも、鍼灸マッサージ師として働いている間は、人から感謝されることが多く、唯一「認めてもらえている」という安心感があったので、一生懸命に技術を学ぶように努力をしましたし、鍼灸マッサージ師としていられることに幸せを感じています。

 

「パートナー」

話は飛びますが、その後、今のパートナーさんと知り合いました。

彼は、あまり自分の事を話さない人ですが、常に「好き」という言葉を言ってくれ、不安定な私に対して、決して態度は変えず、いつも見守ってくれる存在です。

しかし、とてつもなくひねくれている私は、その言動を心から信じられず、ずっと「きっと、この人の言葉の裏には、何かあるに違いない…マッサージを受けたいから付き合っているのか?」なんて疑ってました。笑

そんな不安を持ちながらも、いつの間にかもう6年という時間が経っていました。

それでも、彼の存在を私は子供たちや家族に伝えず、隠していました。

お互いに再婚するつもりはないというのと、元夫に知られると、養育費を打ち切られたり、元夫が子供に会いに来るのを減らす可能性があったからです。子供たちは、元夫が大好きなので、伝えたらばれるだろうと思っていました。

 

「えみすけ先生」

またまた、話が飛んでしまうのですが、私は現在「えみすけ」先生のコンサルを受けています。

えみすけ先生は、大阪の鍼灸師さんで、ご自身もシングルマザーでお子さん3人を育てながら、バリバリ稼いでいるというスーパーウーマン。Twitter上で知り合い、生き方や発信の言葉のセンスに惹かれてファンになりました。

以前も一度、えみすけ先生のコンサルを受けていましたが、精神の不安定さが出てしまい「やらなきゃ」「自分は、なんでこんなのができないんだ」「自分は何もできないダメ人間だ」と、自分で自分の首を絞めてしまい、自滅。

「辞めたい」ということを、えみすけ先生に伝えました。当時は、本当に申し訳ないことをしました。

しかし、そんな私に、数年後再びお声をかけてくださり、再度えみすけ先生のコンサルを再開することに。

行動迷子な私に、厳しく優しく教えていただいているのですが、またもや行動がうまく取れず、自己嫌悪の塊になっていました。

 

「転機」

そんな折、つい先日。えみすけ先生とオンラインコンサルを受けていた際、経営以前に、もっと深いところに問題があると見抜いた先生から「自分の中の問題が解決していないのに、鍼灸師として人の問題は治せない。鍼灸治療は、患者さんの人生を変えるつもりでやらないといけない。鍼灸治療はコンサルと同じだよ」(えみすけ先生は関西弁で言ってました。笑)と言われてハッとしました。

私の中の問題点は、パートナーという存在を家族に伝えられていない、ということでした。

「ちゃんとありのままの事を子供に伝えましょう」という宿題をいただき、コンサルは終了となりました。

 

休日という事もあり、その後パートナーさんに会いに行き、その事を子供たちに伝えていいかと確認しました。

彼は「(私の)不利益にならなければ、いいよ」と承諾してくれました。

そして、私は続けて、私の好きなところを教えてほしいと言いました。

今までも何度か聞いたことがありますが「真面目なところ~」という感じで返ってくるので、「それって真面目な人たくさんいるじゃん」と、ひねくれた目で見ていました。

今回は「なぜ私でないといけないのかという理由を教えてほしい」という言葉を付け加えて聞いてみました。

すると、彼は真剣な眼差しで、私の良いところを沢山教えてくれました。

あれだけひねくれていた私ですが、その言葉を初めてすんなりと受け入れられたのです。

その時、自己肯定感が低い人は、自分を認めることが難しいので、誰かに心から認めてもらうという工程が必要なんだと感じました。

 

「人生を変えるできごと」

それから、とても不思議なことが起こりました。

あの「死にたい病」が治ったのです。

あれだけひねくれて自己肯定感がどん底だった私が消えたのです。

あぁ…これが人生を変えるということなのかと身をもって実感したのです。

 

翌朝、長男にパートナーさんの存在を伝えました。

そして、今の生活を変えるつもりはないし、元夫には伝えないでほしいという件も。

長男は、高校2年生ということもあり、理解してくれましたが、二人で相談して、まだ次男には伝えない方が良いという決断もしました。

 

えみすけ先生は、コンサルでも鍼灸治療でも、相手の人生を変えるようなアプローチをしています。

それを身をもって体験し、自分も人生を変えられるような治療をしていきたい!と心から思えたのです。

 

「最後に」

気持ちにすごい変化があったものの、行動はまだまだブレーキをかけてしまっていることが多いなと感じています。

しかし、欲が全くなかったのがあれこれとやりたいことが出てきたり、とても前向きになってきた気がします。

この気持ちを忘れないように、記しておきたいと思い、ブログに書きました。

これから、出会う人や患者さんたちの人生を変えられるような鍼灸マッサージ師を目指していきます。

これからも、どうぞよろしくお願いします!