じめじめと湿気の多い季節。
なんとなく体が重い、むくみが気になる、食欲がない…そんな不調を感じていませんか?
もしかしたら、その原因は東洋医学でいうところの「湿邪(しつじゃ)」かもしれません。
「湿邪ってなに?」「東洋医学って難しそう…」そう思われるかもしれませんが、大丈夫です!
今回は、「湿邪」について分かりやすく解説していきます。
あなたの不調を解消するヒントがきっと見つかるはずですよ!
東洋医学の「湿邪」って一体何なん?
体を「重く、ベタベタ」させる厄介者
東洋医学では、病気の原因となるものを「邪(じゃ)」と呼び、その中でも特に湿気が原因となるものを「湿邪」と呼びます。
もう少し具体的に言うと、「湿邪」とは、重たく湿った空気が体の中に入り込んだ状態を言います。
体の中に余分な水分が溜まったり、水分代謝が悪くなったりすることで、様々な不調を引き起こすと考えられています。
東洋医学では、体は「気(き)」「血(けつ)」「水(すい)」という3つの要素がバランス良く巡ることで健康が保たれていると考えられています。
「湿邪」は、この「水」のバランスを大きく崩してしまう厄介者なんです。
湿邪ってどんな症状?
- 体が重だるい、浮腫み(むくみ):湿邪は、体内の余分な水分がうまく排出されずに滞ることで、これらの症状を引き起こします。特に、朝起きた時に顔や足がパンパンにむくんでいる、体が鉛のように重いと感じる場合は要注意です。
- 食欲不振、吐き気、下痢、胃もたれ:湿邪は、胃腸の働きを鈍らせ、消化吸収能力を低下させます。その結果、食欲がわかない、食べたものが胃にもたれる、お腹がゴロゴロするなど、消化器系の不調を引き起こしやすくなります。
- 頭が重い、めまい、ボーッとする:湿邪が頭部に停滞すると、頭がスッキリしない、重い、霞がかかったように感じるなどの症状が現れます。回転性のめまいや浮動性のめまいも、湿邪の影響であることがあります。
- 関節の痛み、しびれ、動きの悪さ:湿邪は、関節や筋肉に溜まりやすく、関節の腫れや痛み、しびれ、動きの制限などを引き起こすことがあります。特に、雨の日や湿度の高い日に症状が悪化する場合は、湿邪の影響が強く疑われます。
- 皮膚のトラブル(湿疹、かゆみ):湿邪は、皮膚のバリア機能を低下させ、湿疹やかゆみ、化膿しやすい皮膚トラブルを引き起こすことがあります。特に、ジュクジュクとした湿疹や、治りにくい皮膚病は湿邪が関連していることが多いです。
- おりものの増加、デリケートゾーンのかゆみ:女性の場合、湿邪が下半身に停滞することで、おりものの量が増えたり、色が濁ったり、デリケートゾーンのかゆみを引き起こすことがあります。
湿邪の撃退法!東洋医学のプロにお任せ!
「なんだか、私の症状に当てはまるかも…」そう感じた方は、東洋医学の力を借りて「湿邪」を撃退しましょう!
鍼灸(しんきゅう)で体の巡りをスムーズに!
鍼灸治療は、「湿邪」の改善に、とても効果的です。
鍼やお灸を使って、体の特定のツボを刺激することで、乱れた「気」「血」「水」の巡りを整え、体内に滞った湿邪を排出する手助けをします。
特に、湿邪の排出に効果的なツボはたくさんあります。例えば、
- 豊隆(ほうりゅう): 下腿(ふくらはぎ)の外側にあるツボで、消化器系の働きを整え、体内の余分な水分を排出するのに役立ちます。

- 足三里(あしさんり): 膝のお皿の下から指4本分下がったところにあるツボで、胃腸の調子を整え、全身の活力を高めます。

- 陰陵泉(いんりょうせん): 膝の内側にあるツボで、むくみや消化器系の不調に効果的です。

- 三陰交(さんいんこう): 足の内くるぶしから指4本分上にあるツボで、女性特有の不調やむくみに効果的です。

これらのツボに鍼を打ったり、お灸をすることで、体内の水分代謝が促進され、むくみが取れたり、胃腸の調子が良くなったりと、湿邪による不調が改善に向かいます。
お灸は「湿邪」の特効薬?!
特にお伝えしたいのが、お灸の「湿邪」に対する効果です。
お灸は、温熱刺激によって体の冷えを取り除き、血行を促進するだけでなく、体内の余分な水分を排泄させる効果も期待できます。
「湿邪」は、冷えと結びつくことでさらに悪化することが多いため、お灸の温かさは湿邪を追い出すのに非常に効果的なんです。
じんわりとしたお灸の温かさは、心身のリラックス効果も高く、自律神経のバランスを整えることにも繋がります。

今日からできる!湿邪対策セルフケア
鍼灸治療ももちろん有効ですが、日々の生活の中で湿邪対策を取り入れることも大切です。
生活習慣を見直そう!
- 冷たい飲食物を避ける: 冷たい飲み物や食べ物は、胃腸を冷やし、水分代謝を悪くします。できるだけ温かいものを摂るように心がけましょう。特に夏場でも、冷房の効いた室内では温かい飲み物がおすすめです。
- 適度な運動を取り入れる: 汗をかく程度の運動は、体内の余分な水分を排出するのに役立ちます。ウォーキングやヨガなど、無理なく続けられる運動を見つけましょう。
- 消化に良いものを食べる: 揚げ物や甘いもの、生ものなどは消化に負担をかけ、湿邪を溜め込みやすくします。胃腸に優しい、温かく消化の良い食事を心がけましょう。特に、利尿作用のある食材(きゅうり、冬瓜、あずきなど)を積極的に取り入れるのもおすすめです。
- 十分な睡眠をとる: 睡眠不足は、体の回復力を低下させ、湿邪を溜め込みやすくします。質の良い睡眠を十分にとり、体をしっかり休ませましょう。
- シャワーだけでなく湯船に浸かる: 湯船にゆっくり浸かることで、体を温め、発汗を促し、体内の湿邪を排出する効果が期待できます。
自分でもお灸ができる!
「お灸って鍼灸院でしかできないんでしょ?」と思われがちですが、実は自宅で手軽にできるお灸もたくさん販売されています!
ドラッグストアやオンラインショップで、火を使わないタイプや、初心者向けのマイルドなタイプなども手に入ります。
先ほどご紹介した「豊隆」「足三里」「陰陵泉」「三陰交」などのツボに、自宅でお灸を据えてみるのもおすすめです。
じんわりとした温かさが心地よく、リラックス効果も抜群ですよ。
※ただし、ご自身でお灸をする際は、やけどに注意し、説明書をよく読んで安全に行いましょう。不安な方は、まずは専門家にご相談くださいね。

最後に…
じめじめとした「湿邪」は、気づかないうちに私たちの体に様々な不調を引き起こします。
しかし、東洋医学の知恵と力を借りれば、これらの不調を改善し、スッキリ快適な毎日を取り戻すことができます。
サロンmanaでは、残念ながらお灸の施術は現在行っておりません。
しかし、ご自宅でセルフケアとして使えるお灸の取り扱いはございますので、もしご興味がありましたら、お気軽にDMでお問い合わせくださいね。
あなたに合ったお灸の種類や、使い方についてご案内させていただきます。
じめじめに負けず、東洋医学の力で心身ともに健やかな日々を送りましょう!
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