いよいよクアラルンプール→成田便
安定の通路側の席を確保して後は出発を待つばかり
なんと!隣2席が空いてるー
ラッキー
なかなか出発しないなぁ?
と思っていたら
日本人の若いカップルが飛行機に
(20歳くらいかな?大学生くらいの男女共に細くてか弱い2人)
私の前に来て男の子の方が
席変わってもらっていいですか?
へ?消え入りそうな声がなんだかわからない
席変わってもらって良いですか?
『えっと…私は通路側を希望したので無理です。』
NOと言いました。
聞くと彼女が調子が悪くトイレに行く事があるから変わって欲しいとの事
めっちゃくちゃ調子が悪そうな女の子が彼になだれかかるようにしていた。
うん
理解はしたが…
『私は寝ないので、トイレに行きたい時は直ぐに立てるので気にしないでください』
いや、本心は寝たいけど…笑笑
夜の便だし、みんな普通寝るけど笑笑
もし私が窓側になったら、体調悪い彼女を起こしてトイレに行く方が辛いし、この私がトイレを6時間行かないわけが〜ない!
どう考えても私が通路側のが都合が良い。
その後、スタッフさんとスチュワーデスさんが2人に何か必要なものが無いかなどを聞いていた。
相変わらず小さい声の彼氏…
全く聞き取れない。。。
英語を話しているんだけど、何語とかでは無く、棒読み?みたいな感情が伝わらないので尚更何言ってるかわからない
みんなが『ん???』ってなってしまった。
『彼女を横にしてあげてください。』
と彼
むーん…どう見ても難しいね。
席は空いてない。
私がどこか一席空いてればそちらに移動しても良いが、言うのも面倒なので黙って聞いていたが、やっぱり無理だったらしい。
彼女はもう死にそうになって寝てた。
何度もトイレに行く、そのたびに立ち上がって…の繰り返しだ
彼氏はその度について行き、トイレ前で待機。
彼女は急に起き出して急いで走って行く!みたいな感じなので、2人共バックも何もかも席に放置。
見える位置に財布が…
大丈夫か?この子達ハラハラハラハラ
大体は彼の膝に頭を置いて寝る彼女、彼は優しく頭を撫で撫で
彼に聞くと
数日前に熱中症のような症状から発熱、下痢になってしまったらしく、持って来た整腸剤を飲んだが無くなり、今は何も薬は飲んでないとの事。
今は熱は少し下がったけれど、いまだにお腹は調子悪く…
海外旅行保険とか入ってこなかったのかな?
と色々気になってしまったが、今更なので
うんうん大変だったね。
とだけ頷いて聞いていた。
一日中歩き回って熱中症になり、体調悪かったけどせっかくの旅だからスケジュールを変えずに行動してしまった。
食事は基本レストランで、一度現地の方のお宅で食事をご馳走になって…
きっと現地の方の料理が悪かったのかも
としきりに話していたが、私には色々突っ込みどころ満載で何が悪かったのかわからないのでした
とにかく献身的な彼氏
彼女も心配だが…何より献身的で頑張ってる彼氏が心配になった。
食事も彼女が寝てるから食べないと話していたのだが、私のテーブルに一緒に置いて大丈夫だから、貰うだけ貰って、もし少し食べれるなら食べた方が良い事。体力大事。
2人共に薄着で彼女が全ての毛布をかけていて彼氏がめちゃくちゃ寒そうだったので、(半袖の腕は鳥肌が…)彼女の目元に使ってる毛布はただの光よけだから良かったら私の新しいサルンを使ったら良いんじゃないかと提案。
チクチク感はないと思うし、新品だから…と貸して彼にも毛布を使うように言う
自分が調子悪くなったら大変でしょ?飛行機は寒いんだよね〜
(スタッフに言って貰えば早いのだが、彼はもう言う元気はなさそうだし、私が言って貰うのは彼がやってる事にならないからそこは手助けしたくないな〜と思って、なるだけ彼が自分で頑張ってるのをサポートしてあげたかったので…)
今回空港で買った綺麗な色のサルン
『今は、私が居るからある程度は甘えても大丈夫だから自分も労ってあげて!
ずっと看病してきてきっと君も疲れてるだろうし…
ここからまた電車に乗って帰るならまだ道のり遠いし、荷物もあるだろうから…今は、少しだけ休みな
勝手な事は言えないけど、たぶん彼女も良くなるからね。
大丈夫、大丈夫。』
と話していました。
食べないと言ってた食事も来たら来たで食べてたし、それを見て彼女もフルーツだけ食べたりしてた。
到着する頃には少しだけ彼女もお話し出来るくらいになったので良かった
せっかくの旅行が体調不良で残念だったけど、楽しい事は出来たかな?と思って聞いたらバリ島は楽しかったみたいだから
それは良かったな〜と思いました。
色々あっての
旅
いつか振り返った時に
色々あったけど楽しかったよね
って思える旅が出来たら良いな〜と思いました。
まあ、人生も同じもんよね〜
最期には楽しかった!と思える人生を送りたい。
着陸時、2人は最期まで残るよう言われていた。
頑張れ!と思って私は先に飛行機を降りたのでした
今回はバリ父ちゃん供養旅に相応しいくらい
お世話好きのバリ父ちゃんが
今、ここに居ますか?って言う旅でした。
葬送のフリーレンのように
亡くなった人だったらこうする…のような
自分だったら違う選択を今まではしていたとしても、出会えて影響を受けた事により
あの人だったら
こうしたかな…
ってのが生まれたりする。
そうやって生き続ける…
だから私の中にバリ父ちゃんも居て
他にも沢山の大事な…
もう会えないけど心に居る人達が
私の中にいる事を改めて思えた旅になりました
2024年バリ旅も楽しみです