バリに向けて出発当日は快晴

今回も夜便のマレーシアエアラインなので自宅でゆっくり準備していると、友人が空港でお腹空いちゃうといけないから…
とお弁当を作って持って来てくれました。
可愛い包に入ったお弁当!
小坊主用にもパッキングしてくれました。
それをジッと見てたら、なんだか有り難くて泣けて来ましたが…
いささかお腹も空いて来ました…
私の分は『バスとか空港で食べてね。』と言われたので…
開けたい気持ちをグッと堪えて手荷物用リュックに入れました。
空港まではいつも高速バスを使用していたので、あらかじめ予約をしておきました。
この時期は、成田空港に行く人なんて居ないかな?と思ったんですが、Web予約をした際に後列はだいぶ埋まって居たので、少しホッとして、前例の少し離れた位置に席を取りました。
バス停では、乗るのは私しか居なくてカバン担当?のおじさまに『この時期旅行?』と聞かれる始末…
悪気はなかったのでしょうが、被害妄想炸裂中の私。
『はい。旅行です…すいません。』
とわけもわからず謝りました。
おじさんは、後は乗るだけだから〜と早々に居なくなってしまい。
ポツンと1人バス停で待ちました。
時間より少し遅れてバスが到着。
バスに乗ると、凄い目線を感じました。
Webで見た予約は高校生の男子卒業旅行?の団体だったんだと、その時に判りました。
6〜7人は居たと思います。
ザワザワ…としていたバスが
一瞬シン…と静まり返り。
私をパッと見た彼らは
私の全身を一度舐めるように確認してから…
私はどうでもいい存在だと認識したように
パッ目線を外しました。
またザワザワギャーギャーと
まるで私はいなかった存在のように騒ぎ出しました。
ねぇ、私は存在した?
それは、本当に一瞬の出来事で、私の存在は消されました。
あぁ…この感覚
学生時代を思い出しました。
私は、ほとんど目立たない静かな学生でした。
恋愛事にも興味がありませんでした。
他人にも興味がありませんでした。
なにか諦めたような子だったかもしれません。
1人が好きでした。
子供とは、本当に素直で…
自分が興味を惹かない存在、自分より下の存在には見向きもしないんですよね。
その存在を消すんです。
興味が無いものは見えないんですよね。
ああ…懐かしい感覚と、ちょっとワクワク面白くなりました。
ギャーギャーワーワー大騒ぎのバスの中
私の存在はありません。
久しぶりの透明人間です。
誰も私に気をかけません。それは寂しいかも?だけど、昔からの慣れた状況ですから、私は寂しくもなく、ある意味懐かしく、心地良かったりしました。
ただ煩いのは嫌でしたけど…笑笑
透明人間は、静かにしてれば誰も興味を示さない事も知っていました。
長い間、私は透明人間だったから知っています。
とっても楽です。
いつもの…
彼氏の職場が見える位置に来た時に
彼が外に出て、こちらに手をぶんぶんと振ってくれていました。
私も嬉しくて手を振りました。
彼が少し追いかけて来て、諦めたように止まった瞬間に涙がポロっと出ました。
いつもなら、ボロボロ泣くんですが…
自分で決めた事、泣いてる場合じゃない!
と思いました。
この学生達の騒音を聞き続けるのは疲れるので、メインのお弁当を食べよう!と開けてみました。
泣きながらお稲荷さんを食べました。
その時の気持ちは、なんだったんだろう…
言葉にはかけない色んな気持ちでした。
全部食べて安心して寝てしまい。
ハッ!
学生達が視聴し出したYouTubeの爆音で目が覚めました。
う…煩い

運転手さんが気の毒…
こんなアホ達…あ、失礼…
いやいや…
こんな時期に旅行する私もアホ。
こんなアホ達と私は一緒なんだ!
私達みんな種類は違えど
アホアホマンだな…と思いました。
空港はもうすぐでした。