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息子と二人で観に行って来ました。


前に予告で観てから、ずっと息子が観たいと言っていたのです。



観に行く数日前、彼が唐突に…


『これは、僕の映画だ。

僕も、人に誇れる物は何も無いし、空想するのが好きだからね。』



と、言われて、正直びっくりしてしまった。


その時は、『そんなこと無いじゃん!誇れる事はたくさんあるよ!』と息子のいいところを並べてみた。

彼は、う~ん。。となんともつれない返事。

『ママは、誇れる物があるよね。』
とポツリと言った。

息子から観て、そうゆう存在に位置出来てる事は喜ばしいが…

なんだかその夜は悶々と考えてしまった。

なんだか…いろんな意味で複雑な心境…。




物事は、不思議な物で、日々の生活はシンクロする事がある。

つい最近知り合った人に、同じような言葉を言われて驚いたばかりだった。

だから羨ましいって…


自分以外の存在から観た自分と言うのは、実に不思議な存在だ。


何者なんだろう…


それは相手の理想なんじゃないか…
いやいや…
それは、私の願望か?


両者の、こうあって欲しいと言う願いなのか?




いろんな事を、グルグルグルグルこの映画を観る前の数日前からずっと考えてた。

私は子供の頃から、こうゆうどうでも良い事が頭をグルグルグルグル回ってる人だ。

自分なりの答えを求めて無我夢中になっちゃう。



でもね。


息子には、行く途中に言ったんだ。


『小学校卒業段階で、俺は誇れる事ばかりだ!とか言われても、なんだろ?って思っちゃうよね…。

今はまだ、ママに守られて生きてて、本当の人生は、まだまだこれからだから、これからたくさんの場所に行ったり、人に逢う事で、何か見えてくるんじゃないかな?

ただ、まだまだこれからだから、これが全てなんて思わないで生きな!』


とよくわからない事を言った。





映画は、良かったです。



途中、ホロホロ涙した部分もありました。


主人公の性格の成り立ちなど考えさせられたり、共感するところも多い。

愛すべき主人公だと思った。




正直、観て居ると、簡単に先が予想できるし、エンディングが予想出来る映画でした。

ありえないと言えば、ありえない。


でも、私は反対にそれが良かったな…と個人的には思いました。



ああ…これで良いんだ。生きるって…


って思った。



何かのCMで、人が思い浮かべる事が出来る事は実現出来る…的なものがありましたが…(細かい言い回しは違うと思うが)

人は、思い浮かべる事をやる一歩が、とっても大事なんだ~って思ったよ。


劇的に変わる人生なんてありえないし、どんなに輝いた日々も、終われば思い出になる。
過ぎた時間は、所詮、過ぎた時。

自分しか知らない時間。

自分しか知らない一瞬。

自分しか…

でも、心には確かに残る何かが、自分に自分がパワーをくれるんじゃないかな?

そして、出会ってきた出来事、人々が自分の宝になる。





スッと落ち着いた感覚。


なかなか良い映画だったと思います。



息子も、なんか少し答えが見えたように思えたよ。







誰の人生も輝いてる。

私は、そう思った。

だからこそ、そう思って欲しかったんだな。きっと。

それをちゃんと知って欲しかった。




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