3月23日は、宮城 まり子さんの訃報で始まりました。
なにやら落ちつかない、喪失感に襲われる一日でした。
ねむの木ブームとでも申しましょうか、露出が多かったので、テレビ番組や映画で宮城まり子さんとねむの木学園を知り、多感な時期に多大なる影響を受けました。
とある夏休み……横浜のデパートで開催された、ねむの木学園の子どもたちの作品展にでかけ、宮城まり子さんにサインをいただきました。
憧れの人を前にして、待ってる間から倒れそうだったワタクシ……。
いよいよ、ワタクシの番になりました。
間近に見るまり子センセイ……
この世のものではないような、美しい空気を纏って座っていらっしゃいました。
「お身体、大丈夫ですか?」と尋ねるワタクシ。
お忙しい毎日で、体調が優れない様子が当時連載されていたエッセイに書かれていました。
「う〜ん、もうちょっとなんだー」
やさしい声でした。
震えました。
ねむの木学園の子どもたちと話している時と変わらないトーンに、親しみを感じてしあわせで、それ以上何も言えませんでした。
サインの横に自画像らしきイラストを描いてくださり、小指の先に朱肉をつけて、ポンポンと口元に紅をつけてくださいました。
一生、ついていきます![!!](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/176.gif)
![!!](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/176.gif)
あれから、ずいぶん時間は経ちましたが、ワタクシのどこかに宮城まり子ismが残っていると思うのです。
やさしくね
やさしくね
やさしいことはつよいのよ
昭和56年発行……。
今でも大切な宝ものです。
3月21日。
93回目のお誕生日に旅立たれた宮城まり子さん。
お疲れさまでした。
ゆっくりおやすみください。
読み返していると、胸が熱くなります。