先月他界された高倉健さんの最期の手記を拝読いたしました。
他界される4日前まで病床で推敲を重ねていらした遺稿であります。
先月も書きましたが、ワタクシ、健さんの文章が大好きなので、思いがけずこのような形で拝読することができて幸せにございます。
日本人のひとりとして、健さんの遺言として受け取らせていただきます。
沢木耕太郎さんの追悼エッセイも、読み応えがありました。
健さんが関わってきた方々とのエピソードもいろいろありますが、どれもこれも、誠実で、人と対峙する時の最大限の心遣い、真摯な姿勢に満ちています。
自分の心を動かしてくれた人への感謝を、贈り物やお手紙などでさりげなく、でもきちんと伝える…
自分を慕う人にはとことん親身になって世話をやく…
年齢やキャリアや性別などを排した、こころ対こころのおつきあいと申しましょうか、常に気にかけるあたたかさと申しましょうか・・・
なんというか、出逢う人全てを大切にされていて素敵。
地球上にはたくさん人がいますが、一生のうちに出逢える人はほんのひとつまみ…
その中で懇意にしていただけるのは更に少数…
今までに出逢えて、おつきあいいただいている皆さまを大切にしなければ…と改めて感じました。
ホント、見てくれも良くなく、これといって取り柄もなく、オツムも軽く…ヒトとしてあまり褒められるところのない、ロクでもないこんなワタクシと関わっていただけるなんて、なんてありがたいことでありましょうか。
感謝