私が後悔していることは、
小学一年生だった頃、
お受験に挑戦することを
決めてしまったことです。
私は絵を描くのが大好きで、
図工の時間は何よりも大好きな時間でした。
絵本を読むことも好きで、
将来は絵本作家になりたいと夢見ていました。
ところが、私はどうやら
成績が良かったらしいのです。
(実際、試験ではかなり
良い点数を取っていました。)
担任の先生が学校の先生たちに
そのことを伝えていたらしく、
ある日突然先生に呼び出されて
こう言われました。
〇〇ちゃん(私のことです)は
お勉強も得意だから、
是非、お受験をしてみませんか?
〇〇ちゃんの成績なら、
〇〇小学校に行けるかもしれません!
当時はまだ祖父母も存命で、
私は祖父祖母っ子だったので、
祖父母が喜んでくれたことが嬉しくて
二つ返事で承諾しました。
それが全ての間違いの始まりでした。
小学一年生の秋から授業が本格化し、
私は毎週塾に通うようになりました。
それまで勉強をあまりしていなかったためか、
学校の宿題だけで手一杯になり、
家庭学習をする暇すらなくなってしまいました。
最初は国語と算数の勉強をしていましたが、
次第に生活のリズムが乱れ、
私の身体には疲れが蓄積されていきました。
週に一度の塾通いは辛かったですが、
祖父母に喜んで欲しいという一心で
頑張りました。
そして迎えた受験当日。
会場に向かうバスの中で、
私はおねしょをしてしまいました。
恥ずかしい話ですが、
そのとき初めて私がおねしょをしたことに
気付きました……。
バスの運転手さんに気付かれないようにと
必死に隠していたのですが、
突然車が動き出し、
私はバランスを崩して転びそうになりました。
その時、バスの運転手さんが後ろを振り返り、
私に向かって言ったのです。
運転手さん:〇〇ちゃん?大丈夫?
トイレ我慢してるのかな?
私は咄嗟に否定しましたが、
多分もうバレていたんだと思います。
それでも私を気遣って声をかけてくれた
運転手さんの優しさに涙が止まりませんでした。
結局受験は失敗しましたが、
それを祖父母に伝えるのも
辛くて言えませんでした……。
もっと勉強しておけば良かったです。そ
うしたら塾に通う必要も無かったし、
おねしょもしなかったのに……。
私は今でも後悔しています。
自分がしたことは、
全て無駄になってしまったのです。
