ブルゴーニュはまず、ジュヴレ・シャンベルタンのシャンベルタンの畑を見るところから始まった。
 
前日見た、アルザスのブドウ畑とは違って、葡萄の木がごつごつしていて短い。アルザスの木はすら~っとしていた。
 
それから、夫の同僚が教えてくれた、ジュヴレ・シャンベルタン村にある高級レストラン・・・のとなりにある、同じ経営者のボン・ビストロ(http://www.rotisserie-bonbistrot.fr/ )で昼食。
 
メニューを眺めていたら、日本人シェフがやってきた。
「日本人のお客さんが来たら、日本語で説明したほうが分かりやすいかとマダムがいつも僕を連れてくるんですよ・・・」とすまなそうに言う。
彼は隣の高級レストランのシェフで、ビストロの料理はしていない。
でもシェフにおススメのメニューを聞いて、私と夫、それぞれ頼んだ。
ワインは私は一番安いグラスワイン(でもジュヴレ・シャンベルタン。4ユーロなり。)を注文すると、「これ、僕も気に入ってるワインです。何本も家にストックしているんですよ」と教えてくれた。
 
私は牛のほほ肉のワイン煮。夫はシャブリワインを使ったハムの料理を注文。
 
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夫の料理。ちょっとすっぱくて美味しい。
 
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私の↑
ブフ・ブルギニョン、うまーい!!!
やわらかーい!!!
 
 
そしてジュヴレ・シャンベルタン。
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後ろでふーたんがオムレツ食べてます(笑)
グラスを回すとゆっくりと雫が落ちる。私の今までのブルゴーニュワインのイメージとはかけ離れた、濃厚なワインのようだ。
 
飲んでみたら・・・・
 
 
う、うまい!!
こんな濃厚でなめらかで美味しいブルゴーニュワインは初めてだった。
もし、何も聞かされないで、一口飲んだら「サンテミリオン(ボルドー)のワイン」と答えていたところだろう。
こんな重いブルゴーニュワインは初めて飲んだ。かなり私好みの味だ。
 
ブルゴーニュ=渋みがなくて軽やか
 
という今までの私の考え方は間違っていたらしい。(もちろん、軽いワインも沢山ある)
 
 
ある人が、有名なワイン評論家のヒュー・ジョンソン氏に「ブルゴーニュワインとボルドーワインを飲んで、どちらなのか間違ったことはないですか?」と聞いたら「間違ったことはないよ。今日のランチ以降はね」(=つまり何度も間違ったことがある)と答えた。
 
ブルゴーニュワインは軽くてボルドーと全然違うのに、何故?と思っていたが・・・。ブルゴーニュにはこんなワインもあるのだ・・・。同じピノ・ノワール(葡萄の種類。ブルゴーニュ北部では赤ワインはピノ・ノワール種が使われる)で作られたワインで、これほど違いがあるなんて驚きだ。
 
 
私の持っている「フランスワイン入門(by 島耕作の弘兼憲史)」の本の、シャトーオーゾンヌ(サンテミリオン)のところにも
 
「オーゾンヌは『ボルドーのブルゴーニュ』と言われる・・・(中略)力強い味わいや、高いアルコール度数などの性格が、ボルドーよりむしろブルゴーニュのワインに似ているからだ」
 
と書かれている・・。
 
今までずっと、サンテミリオン(ボルドー)のワインが一番好きだと思っていたけど、本当は、ブルゴーニュワイン好きなのかもしれない??!新しい発見だ。
 
 
それにしても、このうまいジュヴレ・シャンベルタンのドメーヌ名をメモし忘れたのは痛い。レストランにメールして、今からでも聞こうかな・・と思ったりもする。
 
 
食後はいよいよ、世界で一番高価といわれる、ロマネ・コンティの畑へ。
 
調べた住所じゃなかなか見つからず、vosne-romaneeの村にあった地図を見て場所を確認。
 
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行くまでの道で見つけた通りの名前。ラ・ターシュ通り(ラ・ターシュはこれまた有名なワインの名前)、そしてグラン・クリュ(特級)通り。素敵~~。
 
そして、見つけました!!
じゃじゃーん。この通り。ロマネコンティの畑。
 
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これ↑は囲いの中の畑の写真。
ここの葡萄から、あの有名なワインの王様、ロマネ・コンティが作られるのね。
どんなに安くても1本30万円ぐらいはするという。(1本ね。1ケースじゃないよ)
 
 
ブドウ畑の壁には以下のように注意書きがある。
 
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「多くの人がここを訪れにやって来て、それは理解できます。でも、どうか道路にとどまって、いかなる場合もこのブドウ畑には入らないで下さい」
 
そらそーやな。
見に来たがる我々のようなミーハーがいるのは仕方ないけど、ブドウ畑の所有者としては、こんな大事な宝物のような畑が荒らされたら困るよね。
 
長くなるので、この日の日記は2回に分けることにします。